第42夜 Lothair

大航海時代に想いを馳せて...

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DATA

Name: Lothair (ロタール)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2014
Perfumer:Bertrand Duchaufour
100ml ¥24,750

My Episode

大航海時代、実在した紅茶を運ぶ帆船であるティー・クリッパーをイメージした香り。
ベルトラン・ドゥショフールは、ペンハリガンで何本かの香水を手掛けているのだけれども、ぼくはこれが一番好きかな。この時、シリーズで3本発売されて、そのうちの一本がこれだったのだが、3本とも比較的男性的で、かっこいい香りで、ぼくは今でもその3本は大切に使っているほどだ。
ベルトランが手掛けたのは、その3本の中のこの「ロタール」だけ。
香水界の奇才と呼ばれるベルトランにしては比較的おとなしめかなという印象。
でも、やはり他にはあまりない香りなんじゃないかな。
柑橘系の香りがトップでくるんだけど、すぐにそれがウッディな香りと混ざり合い、落ち着きが感じられる。
確かにぼくの苦手な理髪師がいることにはいるんだけど、ぼくはウッディな香りがとても好きなので、許容範囲という感じだろうか(何様?発言…失礼)
香りに広がりを感じるのは、大航海時代をイメージしたからなのか、とにかく壮大な感じもする。香水というのは、目に見えないだけに香りでイメージを表現しているわけだけど、目をつぶって香りに集中すると、自然と木の温もりや柑橘系、あるいはスモーキーな紅茶の香りが次々と香り立ち、イメージが膨らんでいく気がする。
見事にテーマと香りがマッチした名香と言っても良いのではないだろうか。

NOTES

Top note: Juniper, Cardamom, Fig Leaf, Bergamot, Grapefruit, Red Berries
Middle notes: Lavender, Fig Tree, Black Tea, Geranium, Magnolia
Base notes: Vanilla, Woody Notes, Ambergris, Cedar, Oakmoss, Musk

この香りの構成を見ると、なかなか他には見かけない構成だなというのが良くわかる。そこがベルトランが奇才と呼ばれる所以なのではないだろうか。

My Evalution

★★★★