第44夜 Juniper Sling

苦み走った男の香り

 

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DATA

Name: Juniper Sling (ジュニパースリング)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2011
Perfumer: Olivier Cresp

My Episode

柑橘系の香りが苦手だと思うようになったのがいつの頃からだったのか定かではないのだが、恐らく、ウードやパチョリといった深みのある香りに惹かれるようになってからのことだと推察している。
それまでは、夏にはやっぱり柑橘系のさっぱりした香りが一番だよね!と信じて疑わなかったし、自分でもそういう香りを選んでいたような気がする。
実際にこのブログでも最初の頃にご紹介したカルバンクラインなんかはその代表的な例だ。
ところが、深い香りと出会ってしまってからは、もう、とにかく柑橘系の香りをほとんどまったく受け付けなくなってしまった。
例外はあるものの、基本的には柑橘系が強い香りはNG、というわがままな鼻腔になった模様。
さて、このジュニパースリングもまさにそんな柑橘系の香りの代表格と言って良いだろう。それなのになぜ所有しているのかというと、ペンハリガンを代表する香りだから…というだけの理由。
あとは、比較的格安で手に入れる機会があったので、購入したのだった。
でも、やっぱり今のぼくにはつけこなす自信がない。
これぞまさしく理髪店の香りなのである。
床屋さんから出てきた髪の毛を切ったばかりのサラリーマンの香り…とでも言おうか。とにかくそんな感じがしてならない。
ひょっとしたらスーツとか着る仕事をするようになれば、この香りも受け入れられるようになるかもしれない。
ぼくの中ではこの香りは私服には似合わないような気がする。
それぐらい格調の高い(つまりぼくには無縁の)香りなのである。

NOTES

Top note: Juniper Berries, Angelica, Orange, Cinnamon
Middle notes: Pepper, Cardamom, Leather, Orris Root
Base notes: Vetiver, Sugar, Cherry, Amber

香りの中身を見てみるとシナモンやレザーやアンバーなど、ぼくの好きな香りはあるものの、やはりメインとなるのはすっきり、キリリッとした香りなので、やっぱりそこがどうしても気になるのだと思う。

My Evalution