第82夜 Aoud Rose Petals

薔薇に隠されたウードの香り?

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DATA

Name: Aoud Rose Petals (ウードローズぺタル)
Brand: Montale
Launched in 2005
Perfumer: Pierre Montale
50ml ¥11,000

My Episode

モンタルの存在を知ったのは、3年ほど前のこと。六本木のフエギアに遊びに行った帰りに、立ち寄ったエストネーションでモンタルがたくさん並べられていて、そのボトルの面白さに惹かれたものの、実はその時はモンタルからウードの香りがそんなにたくさん出ているなんてことはまったく知らなかったので、それほど熱心に探すことはしなかった。
ところが、昨年、どうやらモンタルからウード系がたくさん出ているということを知り、調べてみたら、本当にその通りで、これははまったらいけない!と思い、逆に、ちょっと躊躇しているところがあった。
今年のお正月に川崎の中東の香水などにも力を入れいてるお店で初めてモンタルの香水をお迎えしてから、ついにぼくもモンタルウード沼にはまってしまったようだ。
モンタルの日本の公式サイトで、とりあえず日本で手に入るモンタルを色々と調べてみたところ、廃盤になっているものや、数量僅かというものもあり、その中の一つが「Aoud Rose Petals」だった。
手に入らないとなると欲しくなるのがヲタクの性(サガと読むのだよ)。
まず、ネットでは手に入らないようなので、こうなったらお店に行くしかない。
その時、ぼくがふと思い出したのが、銀座のエストネーションだ。
そこでピンク色のボトルを最近見たような気がしていたのだ。
店頭には香水は出ていなくて、ぼくが見たのは、お店の方に出してもらったボトルだったのだが、まだそんなにモンタルのウードを集めようと思っていなかったので、記憶が定かではなかった。
これはもう、行ってみるしかないではないか。
そして、冬の寒いとある日、お店に行ってみたら、ぼくの記憶は間違っていなかった!
最後の一本が残っていたのである。
香りをお試しになりますか?と言われたけど、試したら買えなくなってしまう可能性もある(もう買うことが前提だったので…。これは本末転倒な買い方であることは重々承知)ので、試香せずにお迎えした。
さて、果たしてそれは正解だったか…。
実に微妙だ。
ぼくは薔薇の香りが実は苦手。
特にフェミニンな薔薇は避けたいと思っている。
なんか、オフクロの香りっていう感じが強いんだもの。
果たしてこの「ウードロズペタル」はどうかというと、その判断が非常に難しい。
確かにものすごい薔薇の香りはする。
しかし、フェミニンかというと、そういうわけでもない。
ぼくにとっての最高の薔薇の香りは何度か書いているけれども、ラルチザンパフュームの「バラ泥棒」なのだが、そこで感じられる雄々しさのようなものはない。
じゃあ、どんな香りかというと、スパイシーな感じがするのだ。
ぼくの肌に載せると山椒のような独特の香りがする。
これはなんだろう?と思って調べてみると、サフランがそういう印象をぼくに与えているのかもしれない。
モンタルの日本の公式サイトにはこのように書かれている。

ローズとゼラニウムのフレッシュな香りにアンバー、シダーウッド、そしてチークウッドの3つのウッディな香りが魔法をかけました。贅沢にアラビアのウードをベースにすることによってローズとウッディな香りはとてもモダンな仕上がりになりました。

ここにはサフランのことは書かれていないけれども、スパイシーな薔薇の香りはこの香水の肝だとも思うので、そのあたりが気になる人にはぜひ試して欲しい一本だ。

NOTES

Tea Rose, Agarwood(Oud), Geranium, Saffron, Amber, Cedar, Teak Wood, Guaiac Wood

この調香を見ると、確かにウッディな香りが強いと思われるが、それほどぼくにはそのウッディさは感じられなかった。肌によって異なるのかもしれない。

My Evalution

★★