第188夜 Cuir 28 Dubai

アニマリックな革の香り

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DATA

Name: Cuir 28 Dubai
Brand: Le Labo
Lauched in 2013
Perfumer: Nathalie Lorson
100ml ¥38,500

My Episode

ルラボから都市限定の香水が出ていて、毎年9月だけは、その世界中のその各都市で、他の都市の香水が買えるということを知ったのは昨年のこと。
それから1年、ぼくはルラボというブランドそのものがとても気になり、Rose 31という香水も購入した。

 

1001perfumenights.hatenadiary.jp

昨年は、このワールドエクスクルーシブのことをあまり良く知らなかったので、突然思い立って、奇跡的に2本の香水を購入することができたのだが、今年はきちんと事前に予習をし、気になる香りは2mlのディスカバリーセットを購入してから9月を迎えることにした。

9月1日にお店に行って、ぼくは50mlを2本と15mlを2本という構成で合計4本の香りを購入した。50ml以上だと、リフィルサービスがあり、もし中身がなくなったとしても、香料そのものさえあれば、お店で充てんしてくれる。だから、本当に気に入って、これからもずっと使い続けたいと思った香りに関しては50ml以上で購入すれば良いと思っている。

問題は50mlも使い切る自信がない香りだ。
香水はたくさん持っているので、これ以上増やしてどうするの?と自問自答することが多いのだが、でも、やっぱりきちんとその香りと向き合いたいと思ったら、サンプルやディスカバリーセットだけでは物足りない。
少なくとも15mlは必要になる。

ディスカバリーセットで購入した香りの中で50mlは使えないけど、2mlのサンプルだけじゃ足りないという香りが2本あった。そのうちの一つが今日ご紹介する「Cuir 28 Dubai」だ。

この香りは昨年もすごく気になっていたものの、そこまでじゃないと思い「来年買えたら買おう」リストに入れておいた。

なので、8月にルラボに行った時にまっさきに試したかったのがこの香りだった。しかし、2mlのサンプルを使ってみても、今一つ良くわからない。

悪くはないんだけど、しばらくぼくの肌の上であたためられると、なぜかベルガモットのような柑橘系のそれも少し苦い香りが最後に残る。そこをどうとらえるか。

そして、もうひとつ。
ベースに感じるのが非常にアニマリックな香り。
獣臭。
ちょっと変な言い方になるけど腋臭的な雰囲気が感じられるのである。

CUIRというのは香水の名前でしばしば耳にする単語で、調べてみたらフランス語で「革」のことらしい。しかし、俗語で「人間の皮膚」という意味もあると知り、なるほどと思った。
その動物臭はそこから感じ取れるものなのかもしれない。

レザーの香りは嫌いではないのだが、やはりその動物臭とまだそんなに仲良くなれない気がして、とりあえず、来年まではこの15mlを利用して仲良くなっていこうと思っている。

Notes

Leather, Vetiver, Woody Notes, Musk, Vanilla Absolute

ラストの方でベルガモットのような柑橘系が入っていると感じたのだが、なぜかFRAGRANTICAの表記には柑橘系の香料が入っていなくて、ぼくの鼻がおかしいのかな?と少し不安になった。

My Evalution

★★★
やはりアニマリックなところがまだ仲良くなれないので、この評価だ。来年にはどう変わっているのか、ぼくの鼻がどう評価するのか、じっくり観察してみたい。
調香師は昨日に引き続き、Maison VioletのSketchを作った女性。スパイシーさはないけど、何となくこういう個性的な香りを作る人なんだなということがわかる。