第201夜 Autumn Vibes

肌の上で秋の景色を描いてくれる香り

DATA

Name: Autumn Vibes（オータム バイブス）
Brand: Maison Martin Margiela 
Lauched in 2021
Perfumer: Unknown
100ml ¥17,600

My Episode

ファッションに詳しい人だったら誰もが知っているであろうブランド、メゾンマルジェラの香水。
ぼくはまったくノーチェックだったのだが、表参道ヒルズで期間限定で開催されているポップアップショップに行き、すっかりその香りの世界に魅了されてしまった。
もちろん、すべての香りが好き！というわけではないのだが、それぞれの香水にきちんとしたイメージがあり、スタッフからその話を聞くのがとても楽しかった。
ぼくの好みの香りを良く知っているスタッフは、当初、メゾンマルジェラにはケンさん好みの香りはないかもしれませんが…と言っていたのだが、ふたを開けてみたら、合計５本の香水を購入してしまうほどぼくはすっかり好きになってしまったのだ。
その中で特に好きになった香りが今日ご紹介する「Autumn Vibes」という香りである。
この香り、名前を聞いただけで、好きになる予感があった。
そして、香りをイメージする写真からも香りに対する期待感が高まった。
きっと、ウッディな香りであろうとか、何となくメープルっぽい甘さもあるだろうとか、そこまで香りの連想が進んだ。
そして、見事にぼくの予想は当たっていたんである。
スタッフがムエットにこの香りを載せたとたん、ぼくの鼻腔はパカーンと広がり、狂喜乱舞の予感がした。
まさに、ぼくの予想がぴったり合っていたのだ。
甘くて、ウッディで、少しスモーキー。
あぁ、ぼくはこういう香りが好きなんだよなぁ。って改めて思った。
深みもあるし、香りの輪郭がくっきりとしている。
肌に載せただけで、その肌の上で景色が広がる、そんなイメージ。
香水の楽しみはそういうところにある。
その肌の上に描かれる景色というのは人によってまったく異なるだろう。でも、だからこそ、その香りを自分のものとすることができるんである。
この「Autumn Vibes」を纏うたびに、ぼくは自分が秋の景色の中を歩いているような感覚に包まれるだろうと容易に想像でき、ぼくはこの香りは100mlで購入することを即決した。

Notes

Top notes: Cardamom, Pink Pepper
Middle notes: Carrot Seeds, Nutmeg, Maple
Base notes: Cedar, Moss

トップから、カルダモンやピンクペッパーのスパイスが効いているのだが、その背景にメープルの甘さが感じられ、そこにすぐにシダーや苔のようなウッディな香りが加わる。変わっているのは、キャロットシード。グループとしては、ムスク、アンバー、アニマル系の属性に入るらしい。そして、ベルトラン・ドショフールがペンハリガンで作ったVaaraという香りにもこの香りが入っているようだ。
単独だとどんな香りなのか、とても気になる。

My Evalution

★★★★★

これは間違いなく、この秋冬ヘビロテする香りになるだろう。
オードトワレなので、きっとたっぷりと纏うことになる予感。
まだ歩くと汗ばむので、もう少し先。恐らく10月に入り、長袖のシャツを着るようになってからこの香りはよりぼくの肌で素敵な景色を見せてくれることになるだろう。とても楽しみだ。

ところで、今ポップアップショップ限定で、100ml以上購入の人限定に、ラベルに自分の好きな文字を入れられるサービスが行われているので、早速入れてもらった。

もとのラベルも綺麗に剥がしたり、貼ったりすることができるようになっているので、気分で変えてみるのも面白いかもしれない。