第203夜 L'Interdit Eau de Parfum Intense

夜に咲く濃厚な花とスパイスの香り

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DATA

Name: L'Interdit Eau de Parfum Intense
Brand: Givenchy
Lauched in 2020
Perfumer: Dominique Ropion, Anne Flipo, Fanny Bal
35ml ¥10,670

My Episode

ジバンシィというブランドのことは、何となく知っていた。
でも、何となくというレベルで、実は何にも知らないの同然だった。
そんなぼくがジバンシィの香りの原点でもある「L'INTERDIT」のオリジナル香りを試す機会に恵まれた。
それは、香水好きが集まる会合でだった。
今では市場に出回っていない最初のL'INTERDITを持っている方が特別に香りを持参されたのであった。
赤いボトルに入ったその香りは、ジバンシィと親交のあったオードリーヘップバーンが「私以外に使わせちゃだめ」と言ったことから「ランテルディ(禁止)」と名付けられただけのことはあり、非常に濃厚な甘い香りだった。
会場にいた女性陣のほとんどが、その香りに魅了されている中、正直、ぼくにはその香りの良さが今一つわからなかった。
確かに強烈な印象を残す香りなのだが、何かが足りない気がして仕方がなかった。そして、その元祖ランテルディと比較するために用意されたのが、黒いボトルの現代によみがえったランテルディだった。
ぼくは断然この黒いボトルの方に惹かれた。
濃厚な花の香りでありながらも、スパイシーで、ウッディ。
香りが引き締まり、ぐっとセクシーになった印象。
その会では、最後に参加者が、その会に登場した香りの中から自分が一番気に入った香りを発表するのだが、なんと、ぼくともう一人の若い男性参加者が選んだのがこの現代版の「ランテルディ」だった。
女性陣のほとんどが最初の「ランテルディ」を選び、男性陣(といってもその時は2人だけだったが)が今の「ランテルディ」を選んだ、というのは何か理由があるんじゃないかと思った。
ぼくはそれはスパイスにあると感じている。
「ランテルディ オーデパルファム インテンス」のキャッチフレーズは「スリルを纏う、“禁断”の香り。」で、トップノートのブラックペッパーがとにかくキリッとしている。チュベローズ、バニラ、パチュリといった濃厚な香りがベースにあるものの、それらを引き立てるようにブラックペッパーが効いていて、そこが男性陣にも受け入れられたのではないかと思う。
そして、ぼくはこの香りを試した翌日に伊勢丹ジバンシィ売り場に行って再びこの香りを試し、購入することにしたのであった。

Notes

Top note: Black Pepper
Middle notes: Tuberose, Sesame, Orange Blossom
Base notes: Madagascar Vanilla, Patchouli, Vetiver

ふわふわとしたフェミニンな花ではなく、チュベローズのようなグラマラスな花の香りが好きなので、ランテルディはまさにそんな花の香りがたまらない。昼よりも夜にこの香りを纏ってお出かけしたい、そんな気にさせる香りだと思う。

My Evalution
★★★★

夜に咲く濃厚な花と、スパイスの香りは、魅惑的で、非常にセクシー。女性はもちろんのことだけど、マッチョな男性にも似合う香りだと思う。こんな香りが日に焼けた筋肉質の男の肌から香ってきたら、コロッとイッてしまうんじゃないかと思わせるセクシーさが漂っている。