第208夜 24 Gold Oud Edition

スリリングなウード？

DATA

Name: 24 Gold Oud Edition
Brand: 24
Lauched in 2014
Perfumer: Jordi Fernández

My Episode

初めて夢中になったアメリカのテレビドラマは、「チャーリーズエンジェル」。美女３人が様々な知恵を使って問題を解決していく姿に小学生のぼくは胸を躍らせた。
その後、「ビバリーヒルズ高校・青春白書」、「フレンズ」「セックスアンドザシティ」「アリーmy love」「アグリーベティー」「ブラザーズ・アンド・シスターズ」「glee」と次々とアメリカのTVドラマシリーズを見まくった。
しかし、その中にサスペンスや刑事ものはあまり入ってこなかった。
それよりも人間ドラマが見たかったから。
ところが、「ボーンズ」を見てから、こういう推理物にも人間ドラマは描かれているんだなということを知り、少しずつアメリカのそういったシリーズも見るようになった。
ただ、その中にあの「24」は一切入ってこなかった。
なぜか。
その理由は単純だ。
ハラハラドキドキするのが苦手だから。
そういうシーンに差し掛かると、絶対に早送りにしてしまうので、24なんか、全編早送りで見なくてはならなくなる。
だから、最初から見ないことにしている。
さて、今日ご紹介する香水はそんな「24」の香水だ。
ところが、これがまったく謎なのだ。
元々このブランドはフランス。
だが、ホームページなどを見ても、あの大ヒットドラマである「24」のことは明確に書かれていない。
じゃあ、これはあの「24」とは無縁なのか？というとそういうわけでもないらしく、24のロゴの横に「TM」マーク、つまりトレードマークの印がついている。さらにボトルの裏を見てみると、小さく© FOXと書かれているではないか。
しかし、やっぱりドラマの「24」との関係ははっきりしないまま、とりあえずAmazonで注文できるようだから、注文したというわけだ。
「24」シリーズのウード系の香りは数本あるみたいで、とりあえず今日ご紹介するのはその中でも一番煌びやかなボトルのもの。
トップは爽やかなな柑橘系にシナモンやナツメグと言ったスパイスの香りがして、甘めスパイシーといったところだろうか。ベースに控えているアンバーやウード、ムスクといった香りはそれらの香りが落ち着いた後にそっと肌に残るといった印象。
でもね、内心期待していなかったわりには良い香りなんである。
「24」ってなんやねん！わけのわからん冠をかぶせなくちゃ売れない香水など大したことないじゃろ！という先入観を捨てて、まっさらな気持ちでこの香りと向き合ってみると、意外や意外、「あら、良いじゃないの」ってなる。
もしや、それがブランド側の戦略なのか？と疑ってしまいたくもなるが。
ただ、派手なボトルとは裏腹に、香りそのものは意外にも静かめ。
軽いので比較的つけやすいと思う。

Notes

Top notes: Cinnamon, Nutmeg, Italian Tangerine, Pink Pepper
Middle notes: Guaiac Wood, Birch, Sandalwood, Cedar, Vetiver
Base notes: Vanilla bean, Amber, Agarwood (Oud), Musk

FRAGRANTICAに記載の香料は比較的多めだが、香りは意外にもシンプルで、そんなに複雑な感じはしない。でもだからこそシンプルに感じるのかもしれない。

My Evalution

★★★

★４にするかどうするか迷ったけど、ちょっと軽過ぎる感じがしてこの評価になった。ウードらしさがあまり感じられないのもちょっと残念かも。