第247夜 Ébène Fumé 

アンバー系の甘いレザーの香り

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DATA

Name:Ébène Fumé(エベンヌ・フュメ)
Brand:Tom Ford(トムフォード
Lauched in 2021
Perfumer: unknown
50ml ¥3,3000

My Episode

昨日、伊勢丹のメンズ館で、いつもは本館の香水売り場にいるお馴染みのスタッフからトム・フォードの香水を薦められたという話を書いたのだが、実はその時、もう一本ご紹介いただいた香りがある。それもまたトム・フォードの香水で、やはりレザーの香りだという。
タスカン・レザー」ですっかり鼻毛が鼻の中でお辞儀した状態だったので、恐らく、まぁ、こっちは大したことないだろうと、そんなに期待しないでムエットに載せてもらい試香してみた。
そうしたら、もう、鼻毛がさらにお辞儀をしてしまったんである。
同じレザーでありながらも、良くぞここまで違うタイプの香りを出してくれたね!と驚いてしまった。
どんな風に違うのかというと、この「エベンヌ・フュメ」は、アンバーの甘さが感じられるんである。それが一番大きな違い。
タスカン・レザー」はそんなに甘くなく、アニマリックでありながらもどこかクールだ。
しかし、この「エベンヌ・フュメ」はもっと甘い。しかし、ベースにあるのは、アニマリックな感じ。これがなかなか曲者。非常に獣っぽさを持っているのに、甘いから、え?野獣なの?聖獣なの?と戸惑ってしまうのだ。鼻腔の鼻毛もどの方向を向いたら良いのかわからずに鼻の穴の中で右往左往している感じ。
非常に癖はある。
むしろ、「タスカン・レザー」の方が癖が全然少ないんじゃないかと思ってしまうほど。
独特の香りなので、これを良しとするかNGとするかは大きく分かれるだろう。そして、ぼくはそういう香りが大好きなんである。

NOTES

Top notes:Incense, Palo Santo, Black Pepper, Violet Leaf
Middle notes:Leather, Labdanum, Cade oil, Papyrus, Rose
Base notes:Resins, Ebony tree, Guaiac Wood

てっきりアンバーが入っているのかと思ったら、入っていないのでちょっとびっくりした。この独特の少し甘みを兼ね備えてた甘さというのは一体どこからくるんだろうか。そんなことを想像しながらまとうのも良いだろう。

My Evalution

★★★★★
結局どっちかを選ぶことができずに、両方買ってしまったのだが、それだけこの香りを気に入ったということ。上手に二つの香水を使い分けたい。