第303夜 Wood Infusion

アロマティックでウッディな香りに心安らぐ

 

DATA

Name:Wood Infusion(ウッド インフュージョン
Brand:Goldfield & Banks(ゴールドフィールド アンド バンクス)
Lauched in 2016
Perfumer: Hamid Merati Kashani
100ml ¥44,000

My Episode

NOSE SHOPのサイトでウードで検索をかけ、新作順に並べ替えをした時にトップで知らない香水が出てくると、それだけで鼻腔がヒクヒクとうごめいてしまうのだが、今日ご紹介する香水もそんな風にしてみつけたウード系香水。
都内では銀座店にのみ実物があるとのことで、意気込んで向かったら、店頭になくて、店員さんに「新作ウードがあるってサイトで見たんですけど…」って聞いてみたら「あ、いつもウードの香水をお買い上げくださる方ですね!」とスタッフに言われ(ごめんなさい、顔を覚えていなくて…汗)、ぼくが向かったのは銀座店ではなく、有楽町店であることが判明。
そうなのだ。つい最近、MATSUYAの中に売り場ができたことをすっかり失念していて、去年(だっけ?)ルミネの中にオープンした有楽町と勘違いしていたのである。
すっかり意気消沈して鼻腔も小さくなってしまったので、後日、日を改めて銀座店に行き、やっと試すことができた。
まず、ゴールドフィールドアンドバンクスというブランドは、オーストラリア発のブランドというのに驚いた。オーストリアだったらまだヨーロッパだからわからないでもないが、オーストラリアに香水文化があるのか?と驚いたのだ。
でも、逆にそういう新天地ほど面白い香水を出してくれるんじゃないかと期待に鼻の穴も広がるというものだ。
そんなゴールドフィールドアンドバンクスからなんと、2種類のウード系の香水が出ているというのもなかなかユニーク。
さて、この「ウッド・インフュージョン」はウード系の香水の中でもかなりマイルド。
非常にアロマティックでクリーミーなのだ。
だが、ぼくの苦手なグリーンなクリーミーさではなく、本当に優しい香り。
イメージとしては、ラルチザンの「ボアファリヌ」やディプティクの「タムダオ」のスモーキーさをクリーミーに変えたような感じ。あと、フエギアの「エトエム」に近いアロマ感がある。
ウードはそれほど強くなく、かすかにベースに感じるくらいなので、ウードが苦手な人でもこれだったら受け入れられるんじゃないかと思う。そして、ウード大好き人間でもこの香りはありがちなウード系香水とはまったく違うベクトルで素直に受け入れられる。

NOTES

Top note:Sweet Orange
Middle notes:Lavender, Italian Iris, Amber
Base notes:Exotic Woods, Agarwood (Oud), Island Musk, Indonesian Patchouli Leaf

このNOTESを見ただけでは、あまりアロマティックな印象は受けないのだが、恐らくミドルのラベンダーがそういう雰囲気を出しているのではないかと思う。


My Evalution

★★★★★

やはり、ウード系なのに、この優しいクリーミーさというのにやられた。ウードっていうと、どうしても我々は個性の強い香りと思いがちだが、組み合わせによって、こんなに美しく香るんだという驚きをもたらしてくれる香水と出会えたことが嬉しい。