第319夜 Velvet Amber Skin

スモーキーで甘辛い香り

 

DATA

Name:Velvet Amber Skin
Brand:Dolce&Gabbana 
Lauched in 2017
Perfumer:Christophe Raynaud

My Episode

伊勢丹のサロンドパルファンが始まる少し前のこと。会員制のセールサイトで、ドルガバの香水のセールが行われた。
香水のブランドのセールがしばしば行われるので、そのセールサイトは時々のぞいているのだが、サロパ前ということもあり、見ないようにしていた。
しかし、SNSの恐ろしいところは、自分の意図しないところで、うっかりセール情報を見てしまうこと。
そして、ドルガバの香水のセールを知ってしまったのである。
もちろん、セールなので通常価格よりもかなり安いことは安いのだが、なんせ、ドルガバの場合は、元値がそこそこのお値段なので、セールといっても、やはりそれなりのお値段であることは変わらないんである。
でも、やっぱり知ってしまうと欲しくなるのがコレクターのサガ。
うっかりぼくは、何本かポチッてしまったのである。
その中の一本が今日ご紹介する「Velvet Amber Skin」だ。
この香りの特徴は、とにかくパウダリーというかスモーキーというか、そういう乾いた印象が強いこと。そこに甘辛さが加わっている感じ。
イメージとしては、ブルガリのブラックだ。ぼくはこの手の香りが非常に好きで、特に夏の暑い時期に湿度を下げるために使うことが多い。スモーキーな感じが湿気を吸い取ってくれるような気がするから。
この香りもまさにそんな効果がありそう。
ただ、甘さはかなり強めなので、夏になるとそこが少し気になるところではある。

NOTES

Top notes:Lavender, Citruses, Bergamot, Silk tree blossom
Middle notes:Resin, Iris, Leather, Labdanum, Rose, Jasmine
Base notes:Vanilla, Tolu Balsam, Myrrh, Cinnamon, Opoponax, Amberwood, Honey, Clove

この構成を見て面白いと思ったのが、シナモンがベースノートにあること。シナモンってトップとかミドルの要素だと思っていたから。シナモンのようなスパイスもベースノートとして使われるんだという驚きがあった。

My Evalution

★★★

クリスマスに向けて、シナモンの入っている香水を中心に取り上げているが、この香りはそれほどシナシナしていない。ただ、甘さの奥にほんのりと感じる程度。でも、シナモンは強い印象を与えることがあるので、そのくらい控えめな方が上品に感じる場合もあるだろう。