第323夜 Opus 1870

さっぱりとした木の香り

 

DATA

Name:Opus 1870
Brand:Penhaligon's
Lauched in 2005
Perfumer:unknown

My Episode

ペンハリガンの香りは、どこか理髪師がいて、カチッとした感じがどうも好かん…。と敬遠しているふしがぼくにはある。
もちろん、これは明らかに偏見でもあるし、冗談半分でもあるのだが。でも、久々に試してみると「あら?意外と良い香り?」となる場合もあるのだ。
一昨日、昨日、ご紹介した香りとは真逆。
昔すったもんだして別れた男と久々に再会してみたら、良い男に成長してて、びっくり…という感じだろうか?
この「Opus 1870」もそんな香りだ。
シナモンが入っているというので久々に取り出してみたら、「なんなの!このウッディー感!」と最初から鼻腔が大興奮。勝手にこの香りはすっきりとした理髪店系!と思い込んでいたところがあったから。余計に驚いた。
トップからここまで軽めの木の香りを漂わせるというのはなかなかすごいことだと思う。

NOTES

Top notes:Pepper, Yuzu, Coriander
Middle notes:Incense, Cinnamon, Rose
Base notes:Virginia Cedar, Sandalwood, Musk

トップからウッディな香りがするのに、トップノートを見ると木の要素はない。木以外の香料を使って、木の雰囲気を出しているのだろうか。そして、この香りは乾いた木の香りを伴ったままラストに続いていく。これは夏にもぴったりの香りになるんじゃないだろうか。ちょっとこれから出番が増えそうな予感がする。

My Evalution

★★★★★

香りというのは、目に見えないからこそ、鼻に記憶させるしか術がない。しかし、その記憶というのも非常に曖昧模糊としている。だからこそ、「あれ?記憶している香りと違う?」と驚くこともしばしばある。これだから、香りって辞められないんである。きっとこのOpus 1870もこれからぼくの人生に深くかかわってくれることになるだろうライトでウッディな香りだ。