第5夜 HYPNOTIC POISON

眠りを誘う毒、くらってみたら、癖になりそう…

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DATA

Name:HYPNOTIC POISON(ヒプノティックポワゾン)
Brand:Dior
Lauched in 1998
Perfumer: Annick Menardo
50ml ¥10,000(日本では公式には未発売。通販サイトなどで購入可)

My Episode

この香水を初めて購入した時のことをはっきりと覚えている。
伊勢丹で大々的にこの香水の販売イベントをやっていて、たまたま用事があって新宿に行った時に、そのイベントの前を通りかかり、試してみたら、あまりにも魅力的で、思わずその場で購入してしまったのだ。
店員さんに「なんなの!このシナモンの香り!」と叫んだら、店員さんが「まぁ、お分かりになるんですね!そうなんです、甘いスパイシーな香りですよね」と喜んでくださって、それだけでも嬉しくなったぼくは購入を決定したというわけ。
しかし、後で調香を調べてみたら、シナモンは入っていない。ただ、やはり何度試してみても、かすかにシナモンのような甘辛い香りがする。ひょとしたら明かされていない成分の中にシナモンに近いものが含まれているのかもしれない。
一応レディースの香水ということで、女性に大人気なんだけど、こってりとした大胆な甘さの中にスパイスがかすかに混じっているので、ぼくは男性でも全然OKだと思っている。
香水って、ついつい女性用、男性用、ってジェンダージャンルを気にしてしまいがちだけど、ぼくはあまりそういうカテゴリーは気にしない方が良いと思う。
メンズでも女性がつけるとかっこよくなる香りもいっぱいあるし、その逆もしかり。
特にこういう大胆な甘い香りって男性がつけると、ぐっとセクシーさが増す気がするのだ。
さて、この香水、ぼくはもう何本も消費しているのだけれども、ここ数年はずっとご無沙汰していた。
ところが、2年ほど前、詠美さんのサイン会に行った時に、詠美さんの姪っ子のカナちゃんの服からかすかに香ってきた香りがこのヒプノティックポワゾンで、彼女と別れたあと、「ひょっとしてさっきヒプノティックポワゾンつけてた?」とたずねたら、「すごい!よくわかりましたね、詠美からお下がりでもらったんです」とのこと。
自分の鼻の良さを改めてその時に誇りに思ったのでした。


NOTES

Top notes
Coconut, Plum, Apricot

Middle notes
Brazilian Rosewood, Jasmine, Caraway, Tuberose, Rose, Lily-of-the-Valley

Base notes
Vanilla, Almond, Sandalwood, Musk

この香りのメインとなるのは、アーモンドのような甘い香り。杏仁豆腐?っていう人もいるかもしれない。甘くて重くて、でも、それがまったく嫌味にならない。完全なるグルマン系なんだけど、品良く上品にまとまっている。ただ、冬のあたたかさにぴったりなんだけど、夏の夜のパーティーなんかにこっそりつけちゃうのも冒険的で面白いかも。
ちなみに、調香師のAnnick Menardoは、ぼくの大好きなブルガリのブラックとか、ルラボのパチョリ24を手掛けた人で、それを知った時は大興奮してしまいました。香水フリークあるあるですよね。

My Evalution

★★★★★