第470夜 Midnight in Istanbul

イスタンブールでお茶を

DATA

Name:Midnight in Istanbul(夜のイスタンブールで会いましょう)
Brand:5W1H
Lauched 2025
Perfumer:Mayumi Nakada(中田真由美)
10ml×3 ¥14,300

My Episode

夜のイスタンブールで会いましょうと誘われて、訪れたバザールで飲むチャイは、シナモンの効いた甘辛いミルクティーでした。

シナモンが好きだ。もともと香水にはまる前からぼくはシナモンのような甘辛い香りが好きで、お香とかもシナモン系の香りが好きだった。だから、香水にはまりたての時も、売り場で好きな香りを聞かれた時は「スパイス系が好き」と答えることが多かった。
でも、スパイスにも色々あって、例えばクローブのような香りだと、かなり香辛料感が強くて、嫌いじゃないけど、時々辛く感じることがある。
そうなるとぼくの鼻腔は閉じてしまうのだ。
つまり、どういうことかというと、辛いだけではだめってこと。そこに甘さが少しでも加わらないと、ぼくの鼻腔は喜んでくれないのだ。
だから、シナモンが好きなんだと思う。
シナモンはスパイスの中でもかなり甘さを伴っているから。その甘さがあるから、安心してシナモン系の香水を纏えるのである。
クリスマスの時期にこのブログでもシナモン系の香水を集中的にご紹介したことがあるのだが、今またそんなシナモンの香りを欲していて、やはりこれは寒い時期だからこそ鼻が欲するのではないかっていう気がしている。
SNSを見ていて、メンズ館に来ている5W1Hのセットの中のシナモンがやばいという話題が出ていて、ぼくはもういてもたってもいられなくなり、2日目に訪れた。
ブランドオーナーでもあり調香師でもある中田さんとも数年来のお付き合いで、以前にも彼女の作った木の香りを購入したことがあるのだが、今回はぼくの好きなシナモンを作ったということで、すごく期待して会いに行った。
そして、いつもパワフルで楽しい彼女の話を聞きながら試させてもらった、イスタンブールで会いましょう。
思った以上にザ・シナモンで、ムエットだけでも、そうとうシナモンが感じられた。こんなにストレートにシナモンなのは珍しいんじゃないかっていうくらいシナモンなのだ。
シナモンは実は苦手な人もいるので、難しい香料ではあるけど、日本だとニッキ水でなじみがあるし、あの有名な八つ橋なんかでも使われているので、日本人にも本来はなじみのある香料のはず。
ぼくがなんでこんなにシナモンが好きなのか自分でもその源流を思い出せないのだが、気付いたらシナモンが好きになっていた。
ひょっとしたら子どもの頃に外国で食べたシナモンガムなどに影響されているのかもしれない。
閑話休題
このイスタンブールで会いましょうは、とにかくシナモンから始まり、シナモンで終わるのだが、カルダモンや生姜や茶葉なんかも入っていて、しばらくすると、それらの香りがほんのりと漂ってくる。ただ、とにかく最初から最後までシナモンはしっかりといるので、シナモンが好きな人は絶対にマスト。
ぼくは中田さんに思わずフルボトルをお願いしてしまった。さらに、シナモン3種で作ってみるのも良いのでは?という提案。このシナモンをベースにミルクティー、ウード+シナモンみたいなのも面白いんじゃないかと。
中田さんもいろんな人からフルボトルをお願いされているらしくて、いつかそれらが実現すると良いなと思っている。
他のミントやジャスミンなども良い香りだったので、それらも使いながら、フルボトルを待ちたい。

NOTES

Top notes:Cardamom,Black Tea, Sugar
Middle notes:Ginger, Tea, Black pepper
Base notes:Cinnamon, Milk, Honey

ベースのシナモンがトップからこれだけがつんと香るのは、多分バランスの問題なのかな。とにかくもう、シナモン好きには絶対に試して欲しいよ。

My Evalution

★★★★★

フルボトルが出たら、真っ先に買うと思う。それまでこの10mlを惜しげもなく使おう。ありそうでない感じのシナモン香水。前述したようにシナモンは好き嫌いが分かれるけど、好きな人は絶対にハマると思うんだよねぇ。ぼくみたいに!

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