第289夜 Oud 777

こってりウードを楽しめる香り

DATA

Name:Oud 777 
Brand:Stéphane Humbert Lucas 777
Lauched in 2014
Perfumer: Stéphane Humbert Lucas
日本未発売

My Episode

前々回ご紹介したバナリパの「Oud Mosaic」も、前回ご紹介したロクシタンの「Oud & Rose」も日本未発売の香水なので、ネットで見つけた時に何となく文字ベースの情報だけでブラインドバイ(試さずに購入すること)してしまい、結果として後悔したのだが、今日ご紹介する「Oud 777」は日本未発売どころか、ブランドそのものも聞いたことがないブランドで、買うのが少しためらわれた香水である。
しかし、ボトルの形を見て、なんか普通の香水とは違う感じがしたし、FRAGRANTICAに掲載されている情報を見ても、すごく個性的な感じがしたので、思い切って購入したんである。
そして、これが非常に面白いウード香水だった。こういうのがあるから、ブラインドバイもやめられないのよね、と思ってしまう。まぁ、その打率は2割以下ぐらいではあるのだが。
調香師のStéphane Humbert Lucasは、パリを拠点とする自身のブランドを持っていて、そこでウード系の香水もいくつか作っているらしい。だから、他にはないウード系の香水を作ることができるのかもしれない。
この「Oud 777」の第一印象は「THE OUD!!」「とことんウード」「どこまでもウード」「これぞウード」である。もうね、ウード以外の何物でもない。
もちろん、ウードだけだとかなり臭くて日本人には合わないのであるが、この「Oud 777」はそういう側面を持ちながらも、別の香りで少し癖を和らげているところがある。
そこがこの香水の面白さであり、個性なのではないだろうか。

NOTES

Top note:Agarwood (Oud)
Middle note:Agarwood (Oud)
Base notes:Leather , Tonka Bean

トップとミドルがウードで、ベースがレザーとトンカビーンだぜ!どんだけウードなんだよ!っていう感じ。これ、日本じゃ絶対に売れないだろうな。恐らく購入する人は20人いるかいないか?ぐらいな感じ。
でも、好きな人はとても好きだと思う。
ちょっとラム酒のようなとろりとした甘みも感じられて、夜遅くにお忍びで出かける時とかにつけるという印象。


My Evalution

★★★

濃厚で好きな香りではあるけど、じゃあ、日本で暮らしていて、どんな時につけていく?って聞かれるとちょっと困ってしまうところがあるので、星3つにしておいた。