
フルーティーな薔薇の香り
DATA
Name: La Dea Bendata(ラ・ディ・ベンダータ)
Brand: Nobile 1942(ノービレ1942)
Lauched in 2023
Perfumer:Cristiano Canali
75ml ¥23,100
My Episode
Nobile 1942のリチュアルコレクションは、イタリアはナポリの日常に存在している、迷信的な儀式からインスパイアされたコレクション。リチュアルとは、儀式という意味があり、それぞれ3つの儀式がモチーフになっている。
ナポリの人々の間では街を守ってくれる存在として信仰されている「聖ジェンナーロ」をモチーフとした「A 'Grazia」、邪悪なものから守ってくれるお守りであるレッドチリをモチーフにした「Anti Malocchio」、そして今日ご紹介するのが古来よりナポリで夢占いなどに用いられていた数字をモチーフにした「La Dea Bendata」である。「ラ・デア・ベンダータ」とは、イタリア語で「目隠しされた女神」を意味する。これは、正義の女神テミスや、運命の女神などが目隠しをされている像として描かれることから、特定の特定の対象に偏らず、公正な判断をする様子を表しているのだとか。そして、具体的には、幸運の女神を表すこともあるそうだ。
そんな「La Dea Bendata」はリチュアルコレクションの中では一番華やかだと思う。トップから瑞々しい果物の香りに包まれた花の香りが感じられ、これはおそらくミドルの薔薇やスズランの香りによるものだろう。でも、それらの花の香りは少し控えめで、むしろビターオレンジだとか、グリーングレープ、ざくろといった水分をたっぷりと含んだ果物の香りの方が強く感じられる。
そういった香りはだんだんとラストにいくにしたがって肌に馴染むと、今度はちょっと高級な石鹸のような香りへと変化する。
日本では「石鹸のような香水」を捜している人が多いみたいで、ぼくはそういう話を聞くたびに「お風呂入って石鹸で洗ったら、拭かずに出て来るか、直接固形石鹸でも塗りたくってなさいよ」って悪態をついてしまうほどその手の香りが苦手なのだが(だってあざとすぎない?石鹸みたいな香りって、そういう発想そのものが嫌いなのよ)、この「La Dea Bendata」の場合は、かなり落ち着いてからかすかにそういう石鹸のような(あくまでも「ような香り」)、雰囲気が漂ってくるし、そもそも、ここで感じられる石鹸というのは高級石鹸なので、全然そういうあざとらしさのようなものは感じられない。
ただ、じゃあ、この香りが好きかと改めて言われると、微妙なところではあるけれども、でも、ちょっと華やかな場所に出かける時とか、夏の暑い時期に瑞々しい香りに包まれたい時などには良いかもしれない。薔薇の季節というのはじめじめと暑くなる時期でもあるから、そういう時の夕暮れ時なんかにつけると美しく香りそう。
NOTES
Top notes:Timur, Bitter Orange, Pink Pepper, Black Pepper, Marzipan
Middle notes:Green Grape, Pomegranate, Orange Blossom, Lily-of-the-Valley, Turkish Rose
Base notes:Cedarwood, Ambergris, Musk, Sandalwood
薔薇の香りはミドルぐらいから出て来るのだが、それでも、フルーティーな香りに包まれるのは、果物要素がそれだけ強いからなのだと思う。あと、ブラックペッパーがぼくの苦手な薔薇薔薇しさを抑えてくれているのかもしれない。
My Evalution
★★★
やっぱり、薔薇は薔薇だからね。一度薔薇の香りを感じてしまうと、どうしてもどこかで苦手意識が出てきてしまう。でも、フルーティー感とピリ辛感もあるから、そこが唯一の救いかも。

こちらの香水のチャームは、番号の書かれたボード。数字の意味は、「ナポリ数字」や「スモルフィア」で検索すると出て来るので、ぜひこちらの香水を買われた方はそのチャームの数字を調べてみてほしい。
ぼくが引き当てたのは13で、「聖アントニオ」と書かれている。聖アントニオは、結婚、縁結び、花嫁、愛などの聖人で、13はイタリアでは最も愛されている番号である。また、夢で聖アントニオを見ることは、前向きなことが進んだり、問題が解決したりする前兆とされているらしい。ともあれ、これもきっと何か意味のあることだと思うので、夜の街に繰り出す時は、この御守りをバッグに忍ばせて、この香りを付けて遊びに行ったら、何か良い出会いはあるかしらん?などと思っている。
