
曇り空に映える影のある薔薇の香り
DATA
Name: Rose Privée(ローズプリヴェ)
Brand: L'Artisan Parfumeur (ラルチザン・パフューマ―)
Lauched in 2015
Perfumer:Bertrand Duchaufour and Stephanie Bakouche
廃盤
My Episode
基本的にぼくはフラワリーな香りが苦手だ。フェミニンな香りが多くて、なんとなく、これでも一応男のぼくがつけるには抵抗感があるから。
あと、花の香りの甘さにあざとさのようなものを感じてしまい、どうしても拒否反応が出てしまうのである。
特に苦手なのが薔薇の香り。
だって、もう、典型的な石鹸の香りっぽいのが多い印象なんだもん。
石鹸の香りの中で多いのは薔薇のような気がするし、もう、それだけでわざわざ自分がそういうあざとい香水をつけなくても良いんじゃないの?っていう気になってしまうのだ。
ただ、バラの香りすべてが苦手かというと、そういうわけではなく、大好きな薔薇の香りもある。
その一つの例がバラ泥棒だ。
1001perfumenights.hatenadiary.jp
この香りは薔薇というよりも、パチョリのかなり効いた薔薇で、そこにひかれたわけで、つまり薔薇が主体じゃないからこそ好きになった。
つまり薔薇は薔薇でも薔薇が前面に出てくるような薔薇薔薇しい薔薇は苦手だからこそ、この香りが好きになった。
さて、今日ご紹介する「ローズプリヴェ」も、ある意味薔薇薔薇しさはかなり薄い。
確かに薔薇の香りはしっかりとするものの、それはフェミニンとかそういうのではまったくなくて、むしろおとなしめ。
少し翳りがある薔薇なんである。
例えば曇りの日の印象。
小雨が降っている日だとか、曇りの日だとかにかすかに薔薇の香りがどこからともなく漂ってる、そんな印象の香りなのだ。
この香りにはある思い出がある。
それは国立劇場でアルバイトをしていた時のこと。
ぼくは良く職員食堂でランチを食べていたのだが、その時、たまたますれ違った掃除のおばさんに声をかけられた。
「いつも素敵な香りを纏っているけど、今日の香水は本当に素敵ね。どこのなんていう香水?」って聞かれたんである。
その時にまとっていた香水がこの「ローズプリヴェ」だったので、香水名とラルチザン・パフュームであることを教えてあげた。
もう表参道のお店はなくなっていたけど、ネットでは買える状態だったので、そのことも伝えておいた。
その後、そのおばさんが香水を購入したかどうかは確認できずじまいだったけど、そうやって声をかけられたのがとても嬉しくて、今でもそのエピソードは良い思い出として残っているのである。
ところで、このローズプリヴェが発売された時のことを詳細に記したブログがまだ残っていたので、ここにリンクを貼っておくので、興味のある方はぜひ!
NOTES
May Rose, Basil, Hay, Carnation, Violet Leaf, Lilac, Patchouli, Magnolia, Amber
薔薇の香りなのに、どこか翳りを感じるのは、例えばバジルとか、干し草、パチョリといったアロマティックな要素がそうさせるのかもしれない。
My Evalution
★★★
翳りのある薔薇という感じで薔薇香水の中では好きな方なんだけど、根本的にやっぱり薔薇はそんなに得意じゃないし、きっとこれからも5月とか6月の曇り空or雨の日にまとう香水という感じで限定的になりそうなので、評価は低め。