
日本の芸者をイメージした静かな香り
DATA
Name:Altamura
Brand:L'Entropiste
Lauched in 2025
Perfumer:Bertrand Duchaufour
日本未発売
My Episode
香水界の奇才と呼ばれているベルトラン・ドゥショフールが立ち上げた自身のブランドL'Entropiste。インスタによると、最近店舗をオープンしたらしくて、白を基調とした店内はすっきりとした内装で、いつかパリに行った時に遊びに立ち寄りたいなぁとぼんやりと妄想している。
さて、そんなL'Entropisteのサイトが日本にも発送してくれると知って、早速気になる3本を注文したわけだが、今日ご紹介する3本目の香水は、まずそのコンセプトに惹かれてオーダーをした。
そのコンセプトというのは、日本の芸者をモチーフにしているというのだ。SADAとは、芸者の名前らしくて、恐らく、あの阿部定事件で有名な、阿部定のことなのではないかと思われる。
というのも、調べてみたら、阿部定の実家は畳屋なのだ。だから、そこから着想を得たものと思われる。
でも、正直に言うと、あまり期待はしていなかった。畳=いぐさ=グリーンでしょ?みたいな連想をしてしまって、グリーンが大の苦手のぼくにとっては、未知の世界。
でも、やはり日本人として、ここはこの香りもちゃんと試さなきゃと思って注文してみたんである。
ところで、今から思えば、50mlでも良かったかもしれない。
というのも、値段を調べてみたら、日本円にして15,000円ぐらいの差なので、それだったら苦手な香りは50mlでも良いかなと…次回からはそうしてみたい。あまり差がないのだったら100にするけどね。
さて、閑話休題。
苦手なんじゃないかという予感を抱きながら恐る恐る肌載せしてみたら、あら不思議、全然グリーンじゃないんである。まぁ、だからといって畳の匂いかというと、そういうわけでもないのだが、一番最初に感じられるのはイリスの粉っぽい香り。これは恐らく芸者の白粉を表現していると思われる。でも、それがほんのりと香ってくるのは、ベースに畳の香りがあるからだろう。
この香りをとある仲の良い香水販売員の方にムエットで試香してもらったら、畳の上に落ちる白粉のイメージね。と表現されていて、さすがだなと思った。まさにそういうイメージ。
ところが、である。これまた変化が激しくて、ミドルで一瞬そこにピリッとしたサフランぽい香りが漂い、その後、どんどんイリスの粉っぽさが甘く変化するのである。その甘さもグルマン系寄りなのだが、やはりそこは白粉っぽいのでベタベタしていない。そこがこの香りの面白いところだろう。

NOTES
Rice Powder, Powdery Notes, Iris, Tatami, Milk, Straw, Green Notes, Litchi
白粉のパウダーの感じはこのノートを見てもわかるが、グリーンはそんなに感じられないので、グリーン好きな人はあまり期待しない方が良いかもしれない。かすかに白粉の奥に感じられる程度なので。ライスパウダーというのも実にジャパニーズらしくて、この程よい甘さはそのライスパウダーとミルクによるものなのと思われる。
My Evalution
★★★★
うーん、やっぱり最初にご紹介した「Dorian's Spleen」と比べてしまうと、悪くはないけど、★5ではない、的な結論に達してしまう。でも、ベルトランらしいユニークな香りであることには変わりないので、これからも使いたい。ただ、かなり甘さのあるパウダーなので、夏よりも秋冬の方が美しく香のではないだろうか。
というわけで、3本試してみて改めて思ったのは、このブランドを象徴するアイコン的な香りは「Dorian's Spleen」になるんじゃないかなっていうこと。残りの3本も近々注文する予定ではあるが、それらも含めて、これからじっくりと向き合いたいブランドだ。