第475夜 Peligroso

焦がした香りが恋しい夜に…

DATA

Name:peligroso(ペリグロッソ)
Brand:FUMparFUM (ファム パルファン)
Lauched 2023
Perfumer:Aistis Mickevičius
50ml ¥33,880

My Episode

リトアニアの街角で革ジャン姿の男に心惹かれ…そこから始まった情熱的な恋は一夜の夢となり心に残る

2025年のサロンドパルファンのテーマは旅ということもあり、様々な国や地域の香水が集まった。特にEDIT(h)のオーナーである葛和さんが声をかけて集まった人たちはみんな個性的で楽しくて、ぼくも毎日ブースに遊びに行き、彼らと話したり、香りを試したりした。
そんな中でひときわ個性的だった香りがこの「peligroso」である。調香師でもあり、オーナーでもあるAistis Mickevičiusは、リトアニアでは知らない人はいないくらい有名な俳優であもり、アーチストでもある(リトアニアでは歩いていると声をかけられるほど有名だから、外出もままならないほどらしい)。そんな彼の紡ぎ出す香りはどれもドラマチックな印象。
華やかだったり、エレガントだったり、いろんな表情を持った香りが多い。
そして、いろいろと試してその時のぼくの鼻をくすぐったのがウードも入っている「peligroso」だ。
ぼくはリトアニアに行ったことはないし、まったく知らない土地ではあるけど、この、かなり尖った香りは未知のリトアニアに香りだけで連れて行ってくれる、そんな感じがしたんである。
まず最初に鼻をくすぐるのが焦げた香り。
もうね、この焦げ感がたまらないのだ。
本当に焦がしている感じがする。
そして、甘さはほとんどない。
まったくない、わけではないけど、とにかく燻しただけの香りっていう感じだろうか。
ぼくは、こういう燻し銀みたいな香りは大好物なのだが、ひょっとしたら、一般の日本人からすると、「ウッ!強っ!」となるかもしれない。だから、一般的な香りでは、ない。まったく、ない。
だからこそ、刺さる人には刺さるんである。
一切の妥協を許さない燻した香りとでも言おうか。
この香りはそして、癒しの香りでもある。
疲れた時とか、人間関係ですっかり疲弊してしまった時などにこれをたっぷりと纏って寝るというのも良いだろう。
部屋の中にお香をたっぷりとたいて、燻しながら悪霊というか、悪い気を香りによって追い出す、そんな感じの時に使いたい。
サロパでこの香りに出会ったのは運命とでも言おうか。
だって、その時ぼくはなんだか疲れていたんだもん。
Aistisからこの香りを購入した時に、ぼくは彼に「夜、寝る時につけると。すごく疲れた時にぴったりだと思う」って言ったら、「パーフェクト」って答えてくれた。そう、この香りは自分自身を癒す時に使う香りとして、手元においておきたい。

NOTES

Top notes:Watery Notes, Grapefruit ,Red Chilli Pepper
Middle notes:Tobacco, Bourbon Whiskey, Gin, Violet, Jasmine ,Tuberose
Base notes:Leather, Suede, Birch Tar, Frankincense, Patchouli, Amber, Musk, Oakmoss ,Agarwood (Oud)

このノートをみて驚いたのだが、こんなに多くの香りが入っていたんだ!だって、ぼくの鼻は燻した香りしか嗅ぎ取れないから。パチョリとか、煙草とかレッドチリペッパー、ウード、タールなどはなんとなくいるのかな?とその存在をかすかに感じ取ることはできるけど、でも、その向こうには、チュベローズとか、ウィスキー、ジャスミンといった香りがあるんだなとびっくりする。
ただ、2時間ほどしてトップの燻し系の香りが和らぐと、ミドルノートのチュベローズなどがほんのりと香りを出して、なるほど、こんな風にしてこの燻した香りの奥から顔をのぞかせるんだ、と思う。とはいうものの、やっぱり燻した香りは最後までしっかりと肌に残っていて、やはりこれは癒しの香りなんだなって思える。

My Evalution

★★★★

誰かと一緒にいる時につけるのは、さすがのぼくも勇気がいるけど、自分と向き合う時とか、周りから干渉されないようにバリアを貼る時なんかには非常に良いかもしれない。