第480夜 Tonka Blanc

やさしいトンカの甘い香り

DATA

Name:Tonka Blanc(トンカブラン)
Brand:L'Artisan Parfumeur(ラルチザンパフューマー)
Lauched 2022
Perfumer: Alexandra Carlin

My Episode

2025年のサロンドパルファンの目玉になったのは、復活したラルチザンパフューマーであろう。
表参道の旗艦店を思わせるようなブースも素晴らしく、まだ表参道のお店には行ったことがないという人や、そもそもラルチザンパフューマーを知らない人には良いきかっけになったのではないだろうか。
そんなサロパでのラルチザンの目玉は、新作のトンカブランであった。
実はトンカブランの噂は前々から聞いていたのだが、諸般の都合で(薬事法?)で日本への入荷が遅れていて、トンカ好きのぼくは今か、今かと待ち焦がれていた。そして、やっとサロパで初お披露目となったのである。
だから、ぼくはサロパでトンカを買う予定でいた。
サロパで先行発売し、1月から店頭でも買えるという触れ込みだったので、いち早く手に入れたいと思っていた。
しかし、2025年のサロパのテーマは「旅」。
だから、ぼくなりに旅をするように香りを求めていたのだが、どうしても、トンカブランがその旅にどう紐づけたら良いのかわからなかった。
で、悩みに悩み、「トンカブランは先行発売だから、年が明けたら買いに行けば良いではないか」という結論に至り、ぼくはその時は先行でも限定でもない「ファーブル ドリオン」にしたわけだ。
そして、1月に入り、トンカを購入することができた。
トンカブランはラルチザンの野菜シリーズ(Le Potager)のひとつなのだが、実はぼくは正直に言うとこの野菜シリーズが非常に苦手なのである。当然のことながら、野菜というだけあって、どの香りにもグリーンが入っていて、肌載せするまでもなく、ムエットだけで「ウッ」となってしまう。そう、ぼくはグリーンが大の苦手。
どうしても拒否反応が出てしまうのだ。
でも、このトンカブランだけは、さすがトンカだけあって、それほどグリーンみもなく、最初から素直に受け入れることができた。
トンカというと、どうしても甘ったるい、バニラに似たような香りをイメージしてしまうが、このトンカブランは、名前の通り白いトンカというだけあって、そんなに甘ったるくない。かすかに焦がしたザラメのような香りはするけど、さらっとしている。
え?これがオードパルファムなの?とびっくりしてしまうくらい軽い。肌に載せても4時間もすればさらっと消えてしまうほどの甘さ。
だから、夏につけてもそんなに邪魔にならないんじゃないかという気がする。そういう意味ではとても使いやすい甘い系香水なのではないだろうか。

NOTES

Cauliflower, Tonka Bean, Mandarin Orange

面白いのはなんといってもカリフラワーだろう。今までカリフラワーを使った香水ってあっただろうか?と思うほど珍しい。FRAGRANTICAで調べてみても、カリフラワーが香料に入っているのは今のところトンカブランだけだ。でも、そんなに青々しくもなく、むしろトンカの甘さを抑えているという意味ではとても良い作用しているんじゃないかと思う。

My Evalution

★★★★

甘い香りが好きだけど、甘ったるいのはちょっとという人には自信を持っておすすめできる香り。夏に肌の上でどんな化学反応を示すのか楽しみである。