第484夜 Le Chant de Camargue

淡くて甘いライスの香りに癒されて

DATA

Name:Le Chant de Camargue(ル シャン ド カマルグ)
Brand:L'Artisan Parfumeur(ラルチザンパフューマー)
Lauched 2019
Perfumer: Alberto Morillas

My Episode

昨年の4月に表参道にラルチザンパフューマーの旗艦店ができてから、毎月1本購入し、刻印をしてもらうことにしている。あまりにもラルチザンが好き過ぎて、月に1本と自分に課さないと、何本もいっぺんに欲しくなりそうだから、自制する意味で、そんなルールを決めている。
月に一本買うことにより、「その月にお迎えするのにふさわしい香水」を選ぶことになり、それもまた楽しみになってきた。
さて、5月に入り、25度越えの日が続き、20度以上で夏日だと思っているぼくにはちょっとしんどい季節が始まった。
そんな時にお迎えするのは、やはり夏につけるのにぴったりの香りだろうと思っていて、当初はずっと前から悩んでいたHistoire d'Orangersにしようかと思っていた。ところが、いつもお世話になっているスタッフと話をしているうちに、他の香りも気になり始めて、結局ぼくが選んだのはフランスの様々な地方の景色をモチーフにしたシリーズの中の「Le Chant de Camargue」である。
暑くなったとはいえ、まだ少し肌寒い日がぶり返してきて、さらに湿度もそんなに高くないこの時期だからこそ、こういう柔らかい甘い香りが映えるのではないかという気がして、これを選んだのである。
肌に載せると、ほんのりと甘い香りがして、それがベタベタしていないのがまた良い。優しくふんわりと肌を包んでくれている、そんな感じがするのだ。これは、今のこの少し低めの湿度(カラカラなのではなくて、湿度はあるけど、まだそれほどムシムシしていないという絶妙な湿度)だからこそ、感じられるような甘さのような気がしたんである。
世界的にも有名なアルベルト・モリヤスが地中海に面し、フランスでも珍しい湿原が広がるカマルグ地方を旅した時に魅了された風景を表わしているのだとか。香りの種類はミルキーフローラルとのことだが、確かにミルキーな甘さを感じるし、花の感じもかすかにして、全体的に非常にエレガントでもある。派手さは全然ないけど、やさしく寄り添ってくれるという感じがする。

NOTES

Top note:Calabrian Bergamot
Middle notes:Paradisone, Rice, Hedione
Base note:Sandalwood

ライスの香りって、非常にミルキーなのね、ということは前から感じていたことだが、この香りもそういう淡い甘さに包まれていて、それが非常にお米っぽくて良い。

My Evalution

★★★★

正直なところ、もしこれがラルチザンパフューマー以外のブランドだったら購入までは至らなかったかもしれない。ラルチザンだからお迎えしたのである。これはもう、偏見以外の何物でもないのは充分承知の上。でも、自分では決して選ばない香りだけど、このブランドだから選んだっていうのもある意味出逢いでもあるので、大切にしたいなと思っている。