第487夜 Pashm

輪郭を持たないほんのり甘い香り

DATA

Name:Pashm
Brand:hima jomo(ヒマ・ジョーモ)
Lauched 2023
Perfumer: Bertrand Duchaufour
50ml  ¥28,600

My Episode

香水好きの人と香水屋を巡ると思わぬ発見があって楽しい。自分では絶対に行かないような場所に思わぬ掘り出し物があったりして、そういう時は同行者に感謝してしまう。
今日ご紹介するhima jomoというブランドもその人と一緒に表参道に行かなかったらチェックすらしなかっただろう。
彼女とはラルチザンパフューマーに一緒に行ったのだが、せっかくだから、もう少し香水屋を回ろうということになり、彼女が「スーパーエーマートに香水がある」と教えてくれて、一緒に行ったんである。サノマやバイレードといった知った香りの中にhima jomoというシンプルなデザインのボトルがあり、ぼくはまったく知らなかったので、とりあえず全種類試してみた。
ちょっとお茶っぽい香りがあったり、なかなかユニークだなと思ったものの、その時はそれほど強烈に惹かれるほどではなかったので、そのままお店を出てしまったのだが、帰宅して何の気なしにFRAGRANTICAを調べてみたら、なんとその中にベルトラン・ドゥショフールが手掛けた香水が2本もあるではないですか!本当に見間違いじゃないかと何度も確かめたけど、やっぱり間違いなくベルトランが2本手掛けていることを知った。
その後、何度かスーパーエーマートに行って、そのたびにムエットで試したり、肌載せしたりしたけど、実はそれほどすぐに欲しい!という感じにはならずに、ずっと保留にしていた。
だが、いつまでも保留にしていると、いつのまにか廃版になるということは香水あるあるで、それだけは避けたいと思い、ゴールデンウィークの際に色々と調べ、高輪ゲートウェイのキャバン ニュウマン高輪店に在庫があるのを確認し(スパーエーマートはGW営業しているのかよく解らなかったので)、いそいそと出かけて、2本お迎えしたんである。
ところが、やっぱり肌載せをしても、今一つ良く特徴がつかめない。
Pashmの方は非常に優しい香り。ミルキーな雰囲気もあるけれども、この香り!という芯となる香りがないのである。輪郭のない香水というのはたまにあって、ぼくはそれが非常に苦手なのだが、これもまさにそういう感じがした。
ひょっとしたら冬になれば、もう少しカシュミアの温かみのようなものが凛とした空気の中で感じられるのかもしれないが、それは一年を通して感じられるものではなく、寒い時期だからこそ感じられるものなのかもしれない。

NOTES

Top notes:Saffron, Juniper, Cinnamon
Middle notes:White Tea, Cashmere Wood, Orris
Base notes:Sandalwood, Ambrette, Ambergris

びっくりしたのがトップにシナモンが入っていること。まったくぼくの鼻はそれを感知しないから。これもまた季節や湿度によって感じ方が変わってくるのかもしれない。

My Evalution

★★★★

ヒマジョーモというブランドは、その名の通り、ヒマラヤの美しさや自然、生態系にインスピレーションを受けた香水がテーマなので、ベルトランもそういうブランドイメージを第一に考えて作ったのだろう。ベルトランらしさはないかもしれないが、逆に強烈な香りが苦手な人や、ちょっと鼻を休めたい、なんて時にはおすすめの香りである。