第494夜 Mon Numero 7

とろみとまるみを感じる香り

DATA

Name:Mon Numero 7
Brand:L'Artisan Parfumeur(ラルチザンパフューマー)
Lauched 2011
Perfumer: Bertrand Duchaufour

My Episode

その香水を表現する時にどんな言葉を使うか、というのはもうセンスの問題だと思っている。あとは、どれだけいろんな香りをかぎ、そしてそれをどうやって言語化するかを自分なりに考えることでブラッシュアップされるのではないだろうか。
甘いと一言で言っても、いろんな甘さがある。お砂糖の甘さとクリームの甘さは違うし、さらにそこにジューシーな甘さなんていうのもある。花の香りも甘いと表現されることが多いけど、花と一言で言っても、それは軽やかな花の香りなのか、それとも濃厚なねっとりとしたグラマラスな花の香りなのか、で全然印象は違ってくる。
そして、その表現というのは甘さに限らないから、またこれ複雑で、でもそれが楽しい。
今日ご紹介する香りを言語化するとしたら、ぼくはまず丸みのある香りというだろう。なんかこう、ちょっとまるっとした丸みを香りに感じるのである。
香水フロアにいるスタッフにもそういう香りと出会うと「これって、まるっとした香りじゃない?」って言うと、「あぁ、わかります!その感じ」と言ってくれて嬉しいのだが、とにかく丸みのある香りというのはあって、このMon Numero 7 はまさにそういう香り。そして、さらにこれにとろみというのも加えたい。まるっとしててとろっとしているのよ!
それはちょっとグリーンみに近い香りかもしれない。緑の香りの中に、そのまるみ成分、とろみ成分が入っているのではないかとぼくは思っているのだが。
このまるみ、とろみこそがこのMon Numero 7 の大きな特徴で、そしてそれが面白さにつながっていると思う。ある意味、ベルトランらしい奇抜さをそういうところに感じて、あぁ、なるほどね、ベルトラン、こういう感じの香り作りがちだよね、と妙に納得してしまった。

NOTES

Spices, Incense, Gardenia, Tea, Tuberose, Jasmine, Rose

このかおりの芯でもあるまるみ、とろみ成分の主たるものは、おそらく、ガーデニアやチュベローズあたりだろう。それにTeaのグリーンみが加わることでさらに丸い印象を醸し出しているんじゃないだろうか。

My Evalution

★★★★

正直に言うと、こういうグリーンみを感じる香りは苦手なんだけど、ちょっと他にはない香りで、一度かいだら忘れられない香りでもあるので、★4つにしたい。