日々の生活にちょっとした刺激はいかが?

DATA
Name:Poivre Piquant
Brand:L'Artisan Parfumeur(ラルチザンパフューマー)
Lauched 2002
Perfumer: Bertrand Duchaufour
My Episode
ラルチザンパフューマーのスタッフの人に聞いたところ、他のブランドでは、香りをリフォーミュラしながら同じ香りを作り続けることが多いけど、ラルチザンではそういうことはしていないのだとか。香水というのは香料が命。しかし、原材料が採れなくなってしまったり、原材料そのものの香りが変わってしまったりすることもあり、そんな場合には、少しずつ原材料を替えながらオリジナルに近いかたちで同じ香水を作り続けることが多い。しかし、ラルチザンの場合には、原材料が採れなくなったりしたら、それを終売にするらしいのだ。(すべてがそうというわけではないと思うけど)
ぼくは天然香料を全面的に支持しているわけではない。だって、そんなことしたら、天然の原材料が採れなくなったり、採取される香りに変化が生じた時に対応するのが難しいから。人工香料の場合だと、そういうリスクを避けることができるから、海外では人工香料の方を重宝する傾向があるという話も効いたことがある。
ラルチザンに終売した香りが多いのは、そんな事情があるからなのではないかと思っているのだが(もちろんそれだけではないと思うけど)、今日ご紹介するPoivre Piquantもそんな残念ながら今では本国でも入手できない今となっては幻の香水のひとつだ。
Poivre Piquantとは、ピリッとした胡椒という意味なのだが、日本で発売された時は「刺激的なペッパー」と紹介されていた。
どれだけ刺激的なのかと思って覚悟して試してみると、実はそんなに刺激的というわけではなく、ちょっとクリーミーな印象もあり、そこがユニーク。そして、これもまた印象的な香りで、煙っぽさもあって、他にあまりこういう香りをぼくは知らない。
さて、このPoivre Piquantについても過去の記事があったので転載しておく。
引用此処から
たとえば、初めて行く香水売り場などで、あるいは、初めて会う香水好きの人との会話の中で、「どんなタイプの香水が好き?」と聞かれることがある。
そんな時、ぼくは必ず、いくつかのキーワードを挙げる。オリエンタル
スモーキー
スパイシーだいたいこの3つ。
たまに、そこにムスキー
とか
ウッディー
という単語が加わるけど。
間違っても、
フラワリー
シトラスパウダリー
フェミニンという単語は出てこない。
とにかくぼくが求めているのは、凜とした香りなのだ。
フラワリーな香りの中でも、濃厚なのだったら許せる。
むせかえるような、グラマラスな香りとかね。
中途半端だったり、フェミニン過ぎるのはどうしても抵抗感がある。
ま、ゲイだから当たり前といえば当たり前なんだけど。で、ラルチザンの香水って、そういう、いわゆる「オンナオンナしている香り」っていうのは少ないように思う。
確かにフェミニンな香りはあるんだけど、自己確立ができている女性像というのを彷彿とさせる香りの方が圧倒的に多い。
だから、ぼくはラルチザンが好きなのである。さて、そんな中でぼくが今日ご紹介するのは、スパイシーな香りとして紹介されることの多い香りだ。
ラルチザンの中でスパイシー系と呼ばれる香りはいくつかある。
以前にもご紹介した「Tea For Two」なんかはその代表作。
さらに同じ調香師、オリビア・ジャコベッティの作品となる
「SAFRAN TROUBLANT」もとてもスパイシーな香りだ。特に今比較的手に入りやすいラルチザンの香水の中でスパイシー系のものは
以下の3つだ。「POIVRE PIQUANT」
「PIMENT BRULANT」
「Tea For Two」
この3つは、以前発行されたリーフレットの中でも
「The Spice Route」として紹介されている。
そのうちの一つ「POIVRE PIQUANT」を今日は紹介したい。
日本語のタイトルは「刺激的なペッパー」。
だから、どれだけ刺激的なんだろう?って正直ドキドキしながらムエットで試してみた。すると、意外なことにそんなに刺激的じゃない。
ぼくが想像するスパイスとはまったく違った感じ。
むしろ甘やかさの方か感じられる。
だから、最初は正直に言うと「?」という気持ちだった。
だって、ぼくが求めているのはもっととんがったスパイスだから。でもね、本当にこれは不思議なことなんだけど、ベルトラン・ドゥショフールの作品って、一度鼻に吸い込んでしまうと、その香りが二度と離れなくなる。
この香水を手に入れたのは、まだ調香師の名前も良く知らなかったころのこと。
それでも、強烈な印象があった。
そして、いつの間にかぼくはこの香りの虜になっていたのだ。さて、このポワブルピカンのHPに載っていた説明は以下の通り。
POIVRE PIQUANT
ポアブル ピカーン(刺激的なペッパー)
伝説からよみがえった白いスパイスの媚薬。
古代サンスクリットの愛の経典「カーマ・スートラ」に伝わる愛の媚薬に着想を得た、白いスパイスの香り。刺激的なホワイトペッパーに、ベルベットのようにまろやかなミルクとハチミツを大胆にブレンド。一滴つけるだけでぞくぞくするような魅惑的なオーラに包まれます。
香調:ウッディー スパイシートップノート:ホワイトペッパー ブラックペッパー ピンクペッパー ローズ
ミドルノート:ミルク サンダルウッド
ラストノート:ハチミツ 甘草
調香師・ベルトラン・ドゥショフール何度もこの香りをつけているうちに、
この甘やかさの奥にある、微かなスパイスに気づくようになった。
あ、このことか、スパイシーっていうのはという新たな発見。
そう、ラルチザンの香水って、一筋縄ではいかないんです(笑)。
分かりやすい香水じゃないんです。
だからこそ、まとっていたいっていう気持ちになるのかもしれない。
だって、肌に載せることができる唯一の芸術なんですもの!
肌に載せるといえば、この香りはとてもクリーミーで、時間が経つと、まるでボディクリームを塗ったような香りになる。
夏の蒸し暑い時期。
朝シャワーを浴びてこの香水をまとう。
最初はなんとなく爽やかな感じなんだけど、
だんだん体温で熱せられると、とてもまろやかなになるのだ。
特にぼくが好きなのはミドルからラストにかけて。
甘さと凛々しさが同居しているというか。
仕事に行く時でも良いし、プライベートで秘かにこれを香らせるのもあり。
強烈な香りじゃないけど、人に印象を与えたい時なんかは
これはもってこいなんじゃないかと思う。
実は、この香水ラルチザンが日本では代理店がブルーベルに移ってからも100mlボトルで扱いがあったのだが、ぼくはまだ30mlを持っているから買い足さなかった。終売となってしまった今ではなぜこれを追加購入しなかったのかと、非常に悔いている。
NOTES
White Pepper, Milk, Honey, Licorice, Sugar, Woody Notes
刺激をマイルドにしているのはミルクやハニー、シュガーあたりかな。そして、インセンス系の香りを感じるのはリコリスや木の香りの影響かもしれない。とにかくバランスの取れた名香です。これがもう買えないというのは本当に残念。
My Evalution
★★★★
これもまた星4.5かなぁ。ペッパーをメインにした香りは他にもあるけど、ここまで個性的なのはない。さすがベルトランという感じもするしね。これ、もし復刻したらまっさきに買いたい香水のひとつである。



