第417夜 Le Gemme Orom

ため息香水からのチラ見えワイルド

 

DATA

Name: Le Gemme Orom
Brand:BVLGARI(ブルガリ) 
Lauched in 2022
Perfumer:不明
2023年サロパ限定?

My Episode

肌に載せた瞬間、「ふわぁああっ!」と思わずため息をついてしまうような香りというのがたまにある。華やかで重くて、ちょっと個性的で、甘くて、そんな香りがぼくにとってのため息香水だ。
今日ご紹介するブルガリのOromはまさに思わずため息が出てしまうほど美しい香水。
この香水を初めて知ったのは2023年のサロンドパルファンで。その年のサロパもウード系の香水がいっぱい出ていて、ぼくは毎日のように会場に足を運び、ウード、ウード、ウードはどこ?みたいに半狂乱になってウードを巡る旅をしていたのだが、文具系でお世話になっているとある方も香水好きで、彼と会場で偶然会った時に「ケンケンさん、これ知ってる?」と連れて行かれたのがブルガリ―のコーナーだった。確かにぼくは何度もそのブースの前を通っているのに、ブルガリでしょ?あたくし、関係ないわね、ぐらいな気持でスルーしていたのだが、なんと、そのブルガリの高級ラインにウード系があるというではないですか。えええっ!そんなの聞いてぇわよ!と内心半狂乱。で、早速そこにあったウード系と思われる香水を試してみたら、まぁ、それがゴージャス!ボトルからして特別感あるし。
それに、キャップもまた工夫されていて、なんでもこれはブルガリの宝石コレクションなのだとか。なるほどね、これは宝石を表わしているのね。そりゃ、お値段高いはずだわ。(確か6万円ぐらいだった気がする)って思った。話はそれるが、最近6万円ぐらいの香水だと、地方のワンルームマンションぐらいの価格だと思うので、家賃香水と呼ぶようにしている。ってことは、10万円超えるとタワマン香水ってことになるのだろうか?
ともあれ、ぼくはあまりにも嬉しくなって、その中でも気に入った3本をついつい買ってしまったのだ。そのうちの2本がウード系香水で、この「オロム」がその2本のうちのウード系香水だ。
肌に載せた途端に広がるのがヴァニラの甘い香り。でもね、その段階で、奥に潜んでいるウードを感じてしまうんだな。ちょっとアニマリックな、一筋縄ではいかないような、そんな香り。
一見、華やかでゴージャスに見えて、話をしてみると、ちょっと影があって、あら嫌だ、結構ワイルド?よくね?みたいな気分にさせる男っているでしょ?そんな雰囲気があるのだ。
ぼくは、実は一昨日、この香水をつけて、代官山蔦屋で行われた詠美さんと料理研究家の今井真美さんの本の出版記念トークショーに行ってきたのだが、何人かの人から「今日も良い香りがする」とほめられた。そして、その後の飲み会で、いつものメンバーで飲んだ時も「ケンケンは全然香水くさくないのが不思議」と言われたのだが、だしかにこのOromなんかは、つけかたによっては「うっ」となる危険性をはらんでいる。
でもね、ぼくの肌はかなり特殊なのか、香りが変に拡散しないんである。たっぷりつけている(片腕5プッシュ、デコルテ5プッシュ、背中5プッシュ)にも関わらず、周りの人たちにはほんのりと香っているらしい。自分でも不思議なんだけど、体温が高いというのもその要因かもしれない。(平均体温37度)あるいは、毛穴を自分で開いたり閉じたりしているのかもしれないって冗談で言うのだが、お前は変温動物かっ!と自分でも笑ってしまう。
とにかく、まぁ、これだけ華やかで重い香りでも普通に馴染んでしまう自分の肌を誇りに思っている。

NOTES

Top note:Bourbon Vanilla
Middle note:Siam Benzoin
Base Note:Agarwood(Oud)

Fragranticaを見てみると、非常にシンプル。もちろん、他にも色々と入っているとは思うけど。
この甘やかさ、華やかさはやはりヴァニラによるものなのかなぁ。

My Evalution

★★★★★

これね、トップからミドルにかけては甘くて華やかなのに、ラストの着地点がね、すごくワイルドなのに静かなのです。トップがゴージャスなだけに、その落差にびっくり。でも、そこがこの香水の魅力なんだと思う。夜遊びする時にこれを体にふきつけ、明け方気づいたら知らないちょっとワイルドな男のの隣で目が覚めた、みたいなそんな危ない妄想をさせる香り。