第301夜 Rosamunda

薔薇とウードのあっさり風味

 

DATA

Name:Rosamunda(ローザムンダ)
Brand:Laboratorio Olfattivo(ラボラトリオ オルファティーボ) 
Lauched in 2012
Perfumer: Marie Duchêne
30ml ¥12,100

My Episode

香水を買う時、箱やラベルの色というのもぼくは目安にすることがある。
同一ブランドの中で、複数のラインの香水を取り揃えている場合、箱やラベルの色でそのラインの特徴を表すことがある。例えば、ジョーマローンでも白ラベルと黒ラベルがあるし、ディプティクでも透明なボトルの他に黒いボトルのラインもある。
そして、ぼくの好きな香りというのは、だいたいラベルや箱の色が黒のことが多い。
このラボラトリオ オルファティーボも、白、黒、そして緑とボトルの色や箱の色が区別されている
今までぼくはずっと黒のラインを揃えていたのだが、値上げ前の駆け込み購入で、一本白ラインの香水を購入した。それがこの「ローザムンダ」である。
では、なぜ、お迎えしたかというと、この「ローザムンダ」にもウードが入っているから。
そして、試してみたら、そんなに悪い感じではなかったので、30mlだったら良いだろうと思って購入したのだ。
香料を見てみると、サフラン、ローズ、ウードという、まさにネローザは似たような構成。もちろん、他の香料はすべてかぶっているというわけではないのだが、面白いほどに「ローザムンダ」と「ネローザ」は香料がかぶる。
それなのに、こちらの「ローザムンダ」は、あの、ローズとサフランとウードを足した時にありがちなスパイシーさがほとんど感じられないのである。
これはとても不思議。
そして、やはりホワイトラベルだけあり、香りが非常に軽やかだ。鼻毛が鼻腔の中でスキップしたくなるくらいに軽い。
もちろん、ローズをふんだんに使っているので、バラバラしい香りではあるものの、重さは感じられない。そういう意味では非常につけやすいウード系香水と言えよう。

NOTES

Top notes:Rose, Saffron
Middle notes:Bulgarian Rose, Turkish Rose, Patchouli
Base notes:Agarwood (Oud), Musk, Amber, Sandalwood, Cedar

香水というのは本当に不思議である。同じ香料を使っていても、微妙な配合具合だったり、他の香料によって、まったく違った印象の香りになるのだ。この「ローザムンダ」はそれを如実に感じさせる香水。
ウードが入っているものの、それほどウード感は強くなく、冬だと物足りないかも。夏の暑さに向いている香りかもしれないので、来年の夏にヘビロテすることになるだろう。


My Evalution

★★★

これもまたアーカイブのために買った香水となるかもしれない。でも、こういう普段はつけないウード系の香水というのも面白いので、これからもそういう香りを探していきたい。