
爽やかさの中に甘さを感じる香り
DATA
Name:Chypre Shot(シプレ―ショット)
Brand:Olfactive Studio(オルファクティヴ・ストゥディオ)
Lauched 2018
Perfumer:Bertrand Duchaufour
100ml ¥42,900
日本国内期間数量限定商品
My Episode
オルファウティヴストゥディオのセピアコレクションという特別なコレクションが日本でも数量&期間限定で発売されるというので、早速その先行予約会に行ったのは4月のこと。既にオルファクティブストゥディオのことは、知っていたし、ベルトラン・ドゥショフールもかかわっているということもわかっていたので、とにかく楽しみで仕方なかった。
鼻息荒く会場につき、今回日本で限定で発売されることになった、セピアコレクションの説明を聞く。セピアコレクションは全7種類出ているのだが、日本に入って来るのは初めてとのこと。ちょっと高級ラインだし、まだオルファクティブストゥディオの知名度が日本ではそれほど高くないということから、今までこのシリーズは日本に入ってこなかったらしいのだが、日本の香水好きの人たちに向けて、なんとか数量を確保できたとのこと。
でも、唯一残念だったのが、ベルトランが手掛けたヴァニラショットだけは本国でも欠品中で今回日本には入ってこなかったとのこと。いつか何らかの形で入ってきたら、まっさきに購入したいんだけどね。ベルトランフリークとしては。
さてさて、今回そのヴァニラショット以外のすべてのセピアコレクションを試したのだが、ぼくが手元に置いて日常使いしたいと思える香りは3本だった。そのうちの一本が今日ご紹介する「Chypre Shot」である。
ただ、シプレ―調の香水はどちらかというと苦手分野なので、正直、迷った。
これ、もしベルトランじゃなかったら試さなかったかもしれない。試したとしても、即決するまでには至らなかったかもしれない。
というのもシプレ―と呼ばれる香水って、ぼくにとっては母親の鏡台のイメージで、森進一が「おふくろさんよ」と歌っている姿がどうしてもちらついてしまって、纏うことができないんである。
ゲランの「ミツコ」なんてもう、ぼくの中では=森進一、みたいになっているほど。
だから、きっとこの「Chypre Shot」だって、そういうおふくろ系に違いないという先入観を持って構えてしまうのではないかと自分で勝手に思っていた。
早速予約会で試してみたのだが、タイトルの割には、それほどシプレ―感はないので、おふくろさんは出てこない。トップから爽やかな甘さが出て、纏いやすいと思ったし。ただ、ミドルからだんだんとシプレ―らしい、独特のカサカサ感というか、おふくろの鏡台にある白粉感のようなものが出て来る。
そこがシプレ―らしさなのかもしれないけど、でも、やっぱりベルトランの作品だし、数量限定でもう二度と買うことはできないかもしれないし、という理由で、ぼくはこの香水を買うことにしたのである。
オルファクティブストゥディオは写真家の作品とのコラボとなるのだが、この香水のイメージの元となったのが、タラナキ山の苔の小さな火山岩の輪とのこと。山の中の写真を見ても、これがシプレ―と結びつかないのだが、きっとベルトランはここからこういう香りを思いついたのであろう。


NOTES
Top notes:Cardamom, Saffron, Bergamot
Middle notes:Coffee, Black Pepper, Peony, Black Tea
Base notes:Amber, Oakmoss, Patchouli, Labdanum
シプレ―要素は確かにあるのだが、そこにコーヒーやブラックティーなどが入り、そこがベルトラン独特のシプレ―解釈になるのかなという気がした。そして、そういう側面があるからこそぼくの中ではおふくろ感が少なくなり、受け入れられるのではないだろうか。
My Evalution
★★★★
ベルトランだからというのもあるけど、シプレ―といいつつも、そんなにシプシプしていないので、そこがぼくにとってはまだ受け入れられるかなという感じだ。