
中華スパイス風の不思議な香り
DATA
Name:Violet Shot(ヴァイオレットショット)
Brand:Olfactive Studio(オルファクティヴ・ストゥディオ)
Lauched 2019
Perfumer:Dominique Ropion
100ml ¥42,900
日本国内期間数量限定商品
My Episode
オルファクティブストゥディオを取り扱っている日本の代理店の中の人たちとは、仲良しで、ほとんどの人がぼくの香りの好みを知っている。ウードの人というのはもちろんのこと、重めの香りが好きで、シトラス、フラワーといってフェミニンな香りには興味がないということまで。さらにグリーンが苦手だってことも把握されている。
だから、新作が到着すると、「今回はケンさん好み」とか、「今度の新作はケンさんはあまりお好みではないかも」と事前に予告をしてくれるのでありがたい。ぼくもFRAGRANTICAで予習をしていくので、そういう事前情報があるのは大変ありがたい。
ところが、である。
たまに予想が外れることがある。「え?ケンさん、どうしたの?これを選ぶなんて!」と驚かれることもままあるのだ。
そこが香りの面白いところ。
さて、今回オルファクティブストゥディオから出ているセピアコレクションの全7種類の中から6種類が日本に数量限定で入ってきたのであるが、そのうちの2本はベルトランの作品なので、当然ぼくの好みであることは代理店の方々も理解していた。
ところが、もう一本ぼくが選んだのがあった。
それが「Violet Shot」である。
この香りを試した時に、スタッフはグリーンみが強いからケンさんのお好みではないだろうと予測していたらしいのだ。
ぼくも、最初かいだ時は「うぇ!何これっ!変な香り!」ってハナッから鼻が拒絶反応を示した。だって、本当に変な香りなんだもん!
なんというか、とにかくすごく癖のある香りとでもいいましょうか。
ちょっとね、中国の香辛料にあるような、そんな独特の匂いがする。八角のようなほんのりと甘みも感じられるスパイスの印象。
でね、その他の香りも試している時も、この香りのムエットが気になって気になって仕方なかったんである。なんかこう、抗えない個性のようなものを感じて、鼻が無条件にこの香りをかぎたがっているのがわかる感じ。
この独特の癖のある香りというのは、中毒性があるということも、ぼくは経験上良く知っている。そして、ぼくはついに最後までこの香りをあきらめることができずに、これを購入することを決意し、スタッフたちをびっくりさせてしまったんである。


NOTES
Top notes:Green Grass, Italian Mandarin, Pink Pepper
Middle notes:Violet Leaf, Safraleine
Base notes:Madagascar Vanilla, Spanish Labdanum, Indonesian Patchouli Leaf
八角に似た独特の癖のある香りの正体は何なのだろうかとみてみたのだが、この構成を見ただけではその正体がわからず。きっと色々な組み合わせによってこの香りが生まれるのか、それとも明かされていない香料の中に何か入っているのか。ともあれ、何とも不思議な香りがするのである。
My Evalution
★★★
この香水を初めて試したのが4月。そして購入したのはその翌月だと思ったのだが、その頃はまだ少し空気も乾燥していたので、それほどグリーンが強く出ておらず、スパイシーな香りがした。でも、夏になり、湿度がぐっと高まると、さすがにぼくの苦手なグリーンが出て来る。
なので、ぼくにとってはこの香りは湿度が下がり、澄んだ空気の時期、つまり冬が一番出番が多いのかなという気がした。