第95夜 Purple Oud
理髪師のいるウード
DATA
Name: Purple Oud (パープル・ウード)
Brand: Christian Dior
Launched in 2018
Perfumer: Francois Demachy
My Episode
昨年、期間限定、数量限定でディオールのオンラインのみで昨日ご紹介した「Oud Rosewood」とともに販売されたウード系の香水。
何となく、名前からするとあまりぼくには面白みのない香りだと思って期待していなかったのだが…、実はこの香り、だんだんと肌に馴染むと良い香りに変化する香りであることがわかったのである。
ただ、トップはぼくにはちょっと爽やかすぎるところがあるのは確か。
ウードに爽やかさは不要だと思っているぼくには、そこが鼻につくところではある。
その爽やかさは恐らくオレンジのような柑橘系の香りから来るものだと思われる。
そこに、ぼくはペンハリガン的な律義さというか、理髪店感を抱いてしまうのだ。
ぼくはもう十分爽やかな人間なので、これ以上爽やかになってしまったら、面白味のない人間になってしまうではないか!ぼくには存在感がないから、存在感こそがぼくが一番香りに求める要素なのよ!と豪語しているので、このペンハリガン的要素は退屈でしかない。
だがしかし、その爽やかさはものの3分で消える。
そこからだんだんと感じるのは少しスパイシーなウードなのだ。
だが、ウードらしさはあまりない。
むしろウードが苦手な人にはこのぐらいがちょうど良いのでは?と思えるくらい。
かすかにウードらしさは残っているので、そのあたりを楽しむべきだろう。
NOTES
Agarwood(Oud), Saffron, Pink Pepper, Orange
香りの構成を見てみると、非常にシンプルだ。
ただ、これはあくまでもFRAGRANTICAの情報なので、実際にはもう少し複雑だとは思うのだ、しかし、香りのバランスはとれていると思って良い。
軽いウードを試したい人にはちょうど良い香りだということが香料を確認しただけでわかるだろう。
My Evalution
★★★
悪くはないけど、かといって一生懸命つけるかというとそうでもない、微妙なライン。