第111夜 Leather Oud

革とウードが絡み合った華やかな香り

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DATA

Name: Leather Oud(レザー・ウード)
Brand: Floris
Launched in 2014
Perfumer: unknown

My Episode

Florisというブランドは、何度も阪急メンズ館で見かけているので、知ってはいたものの、名前の勝手な印象から、ウードみたいな力強い香りなんてないだろうと思っていた。
英国王室御用達のブランドだし、ペンハリガン同様理髪店から始まったブランドだし、と敬遠しているところがあった。
ところが、なんと、そのFlorisからウード系の香水が何本か出ていると知り、それ以来、気になるブランドになっていた。
Florisから出ているウード系の香水の中で香水名にウードが入っているのは2本ある。今日ご紹介する「レザー・ウード」と明日ご紹介する予定の「ハニー・ウード」だ。
革と蜂蜜という、正反対の系統の香りとなる。
ちなみに、そのほかにウードが入っている香水は「ア・ローズ・フォー」「チェリー・ブロッサム」の2本。
さて、この「レザー・ウード」が、最初に纏った時の印象は「どこかでかいだことがある香り」だ。それが一体どこなのか、鼻腔が記憶にアクセスしてすぐに導き出したのがこのブログでも何度も紹介したモンタルのウード香水である。モンタルからはとにかくたくさんウード系の香水が出ているので、その中の何か、ということはまだきちんと突き止めていないのだが、なんとなく「ダーク・ウード」の香りのような気がしている。
どんなところが似ているかというと、華やかさが香りの奥にあるのだ。
モンタル特有の、良い意味でのチャラい感じ。
それがこのフロリスの「レザー・ウード」にも感じられる。
そして時間が経った時の、少し山椒に似たピリッとした香りがほのかにするところも似ているような気がする。
これからの暑い季節にはちょっと重いかもしれないが、熱帯夜にピリ辛感を感じたい、そんな時には良い添寝相手になってくれるに違いない。
(暑い時にカレーを食べて汗を出す感覚)
ちなみに、FRAGRANTICAの項目にその香水に似た香水というのがあるのだが、モンタルの「ダーク・ウード」が入っていたので、やはりモンタルと何かしらの雰囲気的な共通点はあるかもしれない。

NOTES

Top notes:Leather, Bergamot
Middle notes:Agarwood (Oud), Geranium, Carnation, Patchouli
Base notes:Agarwood (Oud), Amber, Woody Notes, Vetiver

とにかく、こちらもウードがミドルからベースにしっかりと入っていて、重さの度合いが良くわかる。

My Evalution

★★★★

どうしても、モンタルと比較してしまうと、お値段が高いので、その割にはモンタルと同じ傾向?と思ってしまって、星4つになるのだが、お値段に余裕があったら、お迎えしても良い香りだろう。(ワンサイズしかないのも残念ではあるけど)