第96夜 Leather Oud

品のあるアニマリックウードほんのり甘み添え

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DATA

Name: Leather Oud (レザー・ウード)
Brand: Christian Dior
Launched in 2018
Perfumer: Francois Demachy

My Episode

中東を中心として、海外ではウード系の香りというのは非常に人気が高く、多くのブランドではそんなウードの香水をいくつも出しているのだが、残念ながら日本におけるウードの認知度は非常に低く、さらにその独特の香りから、人気もなく、日本未発売のウード系香水というのもたくさんある。
このメゾンクリスチャンディオールの「レザー・ウード」もそんな日本未入荷のウード系香水のひとつだ。
「ウード・ローズウッド」と「パープル・ウード」は昨年、数量限定で入ってきたので購入することができたのだが、この「レザー・ウード」は待てども暮らせどもオンライン限定ですら入ってこない模様だった。よっぽど癖のある香りに違いないと思ったぼくは、そうなるとどうしても手に入れたくなってしまうんである。
そこで、ネットを駆使してついに日本にも送ってくれるサイトをみつけだし、注文してしまったのである。
そして、無事にメゾンクリスチャンディオールのウードはすべて手に入れることになった。
そんな苦労して手に入れたものの、つまんない香りだったらどうしようか?と少し不安な気持ちになった。
しかし、それは杞憂だった。
非常に良いウードだったのである。
肌に載せた瞬間はレザー独特のアニマルっぽい香りがするのだが、最初から品があり、どこかほんのりと甘い。それがこの香りの方向性を示していて、その上品さがいつまでも続く感じがするのである。
スモーキーな雰囲気もして温かみもあるものの、ウード独特の癖がそんなに強く出ていなくて、非常にバランスの良い香りと言って良いだろう。

NOTES

Top notes: Bergamot
Middle notes: Cardamom, Cloves, Jasmine, Geranium
Base notes: Leather, Agarwood (Oud), Smoke, Birch, Patchouli, Amberwood

香りの構成を見てみるとクローブやカルダモンといったスパイスの成分も入っているのだが、それほどスパイシーという感じはしない。むしろ時間が経つとアンバー系の甘さの方が強く出てくるので、そこもこの香水の魅力だろう。

My Evalution

★★★★

これは、ウードが苦手という人にも比較的受け入れられる香りだと思うので、日本でも定番になれば良いのにと思った。