第279夜　Garçon Manqué - 千一夜香水物語

纏った瞬間始まる大人の時間

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Name:Garçon Manqué（ギャルソンマンケ）
Brand:Givenchy （ジバンシイ）
Lauched in 2020
Perfumer: unknown
100ml ¥32,890

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それまでノーマークだったジバンシイに『ラコレクションパルティキュリエ』とくプレミアムなラインがあるの知ったのは昨年のこと。
そして、今年の６月にGINXA SIX店限定で３本のウード系の香水が出て、すっかりジバンシイの虜になったぼくは、さらに『ラコレクションパルティキュリエ』の中に気になる香りが他にも何本かあることを知っていた。
昨年初めて伊勢丹店で試させてもらってから気にはなっていたものの、その時は「INDOMPTE」があまりにも衝撃的だったので、きちんと他の香りには鼻腔が反応しなかった。
そこで、改めて先日、香り好きの友人とともにGINZA SIX店を訪れたんである。

そして、やっぱりぼくの鼻の記憶は間違っていなかったということを再確認した。

一年近く経っても、気になる香りというのは気になるのである。その中の一本がこの「ギャルソンマンケ」だった。
肌に載せた瞬間、ぼくの鼻はこの香りの虜になる。
最初からその鼻をくすぐるのは優しいレザーの香り。
深くて、温かみはあるのだが、ベタベタした濃厚さはない。
湿度の高いこの時期につけても、それが嫌味にならない程度のバランスを保っている。
そして、この香りは完全に大人の世界を感じさせるのだ。
若い子がこれをまとったら、背伸びをしていると思われるかもしれない。
でも、ぼくくらいの年齢の人間がつけたら、しっくりと肌に馴染むのである。
ちゃらちゃらした雰囲気とは無縁。
女性がつけてもかっこいいのではないかと思う。
でも、決してワンピースとかドレスに合わせないでね。
パンツルックか、レザーのかっこいい恰好に合わせて欲しい。