第331夜 Onde Sensuelle

スパイスのパッションを感じて

 

DATA

Name: Onde Sensuelle
Brand:L'Artisan Parfumeur(ラルチザン パフューム)
Lauched in 2014
Perfumer:Bertrand Duchaufour
日本販売終了


My Episode

昨日、ベルトラン・ドショフールは、ラルチザン・パフュームにおいて、いくつかのユニークなコレクションを発表したということを書いたが、今日ご紹介する「Onde Sensuelle」は「感情の爆発」というコレクションで発売された6本のうちの1本だ。このコレクションは第一弾と第二弾が発売され、こちらは第二弾の方。
「感情の爆発」というだけあり、どれも他のライン以上に際立って個性的。ある意味とがった香りといえるだろう。
この「Onde Sensuelle」もそのトゲトゲをしっかりと感じるぶっ飛んだ香りだ。
トップはとにかくスパイシー。びっくりするほどペッパーの香りが鼻腔をくすぐる。そして、そこにジンジャーやサフランなどのスパイシー要因がどんどん加わる。
ところがミドルからラストになると、いきなりメタリックな香りを感じるようになるのだ。このメタリックな感じは恐らくこのスパイスがもたらすものなのだろう。
ただ、単にメタルなだけではなく、しっかりとした芯のようなものもあり、実にユニークな香りだと思う。
ところで、この香りについては発売直後にブログでも紹介しているので、参考までに

ameblo.jp

この中でぼくはこの香りのファーストインプレッションを書いていて、それが今の自分の印象とは少し異なるので、そこもなかなか面白いのではないかと思う。
香りというのは目に見えないからこそ、こういうことがあるから面白い。


NOTES

Top notes:Grapefruit, Bergamot
Middle notes:Ginger, Juniper, Saffron, Black Pepper, White Pepper, Cumin, Cinnamon, Cardamom, Cloves, Jasmine
Base notes:Amber, Natural Musk, Agarwood (Oud)

トップに爽やかなスパイスが鼻腔を駆け抜けるのは、柑橘系の香りにスパイスが載っているからなのだろう。そこがものすごく印象的。今ではこういうタイプの香りはたまにニッチフレグランスを中心に作られているような気がする(エタ リーブル ド オランジェ の「 スパイスマストフロー」など)。

My Evalution

★★★★

冬にまとうと、スパイスがキリッと香るのだが、ウードも入っていて、芯があるので、そのあたりを冬は楽しめたら良いなと思う。