第370夜 Ghibli

軽やかな甘さの中に潜むレザー

DATA

Name:Ghibli 
Brand:Ella K Parfums
Lauched in 2021
Perfumer:Sonia Constant
日本限定発売

My Episode

本国では2021年に登場したエラケーの3作の新作香水のテーマはレザー。同じレザーでもこんなにも違ったニュアンスの香りを生み出せるのか!と驚いてしまう。
その3種類の中で最も日本で人気だったのが、この「ギブリ」だ。
限定で発売された3種類の中で、この香りが真っ先にSOLD OUTになったらしい。
で、ぼくもこの香りを試してみて、一番これが売れるだろうなという予想はできた。
非常に華やかな甘さがある。華やかでもあり、花やかでもある。その甘さというのは、フローラルな甘さなのだ。日本の女性が大好きなフローラル系。
でも、ソニア姉さんは、単なるフローラルでは終わらせない。そこにレザーの渋さを潜ませたのだ。
だから、ぼくのようなフローラルが苦手な人間の鼻も満足させられるというわけ。
つまり、この香りは華やかで、花やかで、鼻やかだということ!
Harmattan=最重量、動物的、甘さ控えめ
Khamsin=中重量、フルーティーな甘さ
Ghibli=軽量級、華やかな甘さ
といったところだろうか。
でもね、このGhibliも、トップノートだけで判断してはいけないと思う。なぜならお花が好きな人にとってみると、革の香りはちょっときつく感じられるかもしれないから。ラストの方でそういう革の香りがほんのりと感じられるので、そのあたりの見極めをしておきたいところ。

NOTES

Nougat, Leather, Jasmine

ジャスミンと知って、なるほど!と納得。確かにジャスミンのエキゾチックな香りはものすごく感じられるから。でも、ヌガーは意外だった。言われてみれば、この甘さはグルマンな感じなので、納得できるが、ヌガーとは思わなかった。

My Evalution

★★★★
ぼくにはちょっと甘さが華やか過ぎるかなという感じがする。甘いの大好きだけど、もう少し影が欲しいところ。つまり、ぼくは香りに関しても、非常にうるさいのだ。甘すぎちゃダメだし、甘さがないのもNGだし…。
ところで、Ghibliは、日本ではスタジオジブリで有名ですが、もともとアフリカ北部で吹くサハラ砂漠からの乾いた熱風のこと。
これらの香水はレザー系ではあるけれども、暑さに似合う香りかもしれないので、今年の夏はちょっとちゃんとお世話になろうかなと今から期待している。