第426夜 Plum Cream

オリエンタルなかき氷香水

 

DATA

Name:Plum Cream(プラム クリーム)
Brand:Obvious(オブヴィアス)
Lauched in 2025
Perfumer:Tanguy Guesnet
100ml ¥23,100

My Episode

オブヴィアスから日本のかき氷をモチーフにした香りが出るというので、早速ノーズショップのお披露目会に行ってきました。
オブヴィアスの創設者であるDavid Frossard氏が新作を直接紹介してくださるというので、まだ彼に会ったことがなかったので、鼻息も荒く、麻布ヒルズのNOSE SHOPに向かったのでした。
今回のオブヴィアスの新作は日本のかき氷に着想を得たということなのですが、なんでかき氷なの?と疑問に思っていて、ご本人にもそのことを直接お聞きしたところ、ダヴィッド氏は日本の文化が大好きで、そんな中でかき氷は香水のモチーフにするのは面白いのではないかと思ったのだとか。フランスでも高級なジャパニーズレストランではかき氷は出るらしい。
ぼくたちが子どもの頃のかき氷って、もっと庶民的だったじゃない?家に製氷機があって、専用の丸い器で氷を作って、それを手動でがりがりと削り、そこにイチゴだのメロンだのみぞれだののシロップをかけて食べる。
でも、ここ数年、なんだかびっくりするほど高いかき氷が注目されるようになっておじさんびっくりよ。
そして、ついにフランス人によるかき氷香水までできちゃうなんて、かき氷も進化したもんだ!と驚いてしまうわけだ。
さて、そんなかき氷シリーズは全3種類。ベースとなる「ホワイト クラッシュ」は、清らかな氷を表現したということで、ムスクが美しく香るおとなしい香り。
そして、そこに2種類のかき氷をかけるようにレイアリングを楽しめるということになっているらしい。
その2種類のうちのひとつが「ドゥルセ デ レチェ」。これは、ラテンアメリカ伝統のキャラメルがモチーフになっていて、ナッティで甘い香りが特徴的。ぼくは大好きな香りではあるけれども、さもありなん、というか、「こういう香り、他にもあるよね」という印象。

それよりも、もう一方の「プラム クリーム」の方がものすごく個性的だった。
日本の梅干しをイメージしたということだけど、日本人であるぼくからすると、うーん、果たしてこれは梅干しと言えるのか?と疑問に思わざるを得ない。あくまでも西洋人の感じた梅干しということなのかもしれない。でも、それは別に悪いことではなく、むしろ日本人としては海外の人が日本の食材をどうとらえているのかを知る良い機会になると思っていて、とても面白いと思った。
ぼくが感じたのは、日本というよりも、もっとオリエンタルな、ちょっと中国の梅をつけた紹興酒的な飲み物だ。日本の梅の酸味を少し抑えて、そこにラムとかオークを加えた感じ。さらにベースにあるレザーが良い具合にアクセントになっている。
3つの中で選ぶとしたら、やっぱりこれでしょ?という気がして、実はNOSE SHOPの店員さんにも「こちらだと思います」と太鼓判を押されたほど。
そして、早速肌載せをしたのだが、本当に良い香りなのだ。他にあまりこういう香りがないよね。という独特の個性を強烈に感じる。こういう唯一無二の香りがぼくは大好きなのだ。
重ね付けをするかどうかはまだわからないが、サンプルでベースとなる「ホワイト クラッシュ」をもらえたので、ちょっといろいろと試してみたいなと思っているところ。

NOTES

Top notes:Davana, Rum
Middle notes:Japanese Plum, Immortelle, Labdanum
Base notes:Saffiano Leather, Cypriol, Oak

Japanese Plumというのはかなり香料としては珍しいと思うんだけど、他の要素が色々と加わって、ぼくたち日本人の感じる梅とは少し違うことは頭に入れておいた方が良いかも。

My Evalution

★★★★

とにかく個性的な香りを捜している人におすすめ。あと、これは夏も良いけど冬でもいける甘さがあるから、そういう意味ではオールシーズンOKなんじゃないだろうか。

イベントでは創設者のダヴィッド氏からサインをいただけて、さらに写真も!刺青のことが気になって聞いてみたら、なんと、パリ在住の日本人の彫師さんに彫ってもらったとのことで、かなりジャパニーズ。そして胸元にはドラゴンがいるんですって!いかつい雰囲気なのに、とてもソフトでジェントルな方でした。