第287夜 Oud Mosaic 

ありがちなウード&バラの香り

 

DATA

Name:Oud Mosaic
Brand:Banana Republicバナナリパブリック
Lauched in 2017
Perfumer: Claude Dir
日本未発売

My Episode

この千一夜香水物語を始めてから、香水に関する情報をネットを利用して調べることが多くなった。それに伴い、だんだんとそれがエスカレートして日本で未発売の香水をネットのショッピングサイトやオークションサイトなどで購入できることを知ってしまい、一時期狂ったように香水を買いまくっていたことがある。
そんなこと、絶対できないはずなのに、「この世の中に出ているウード系の香水は全部試さなくちゃ!」というような変な強迫観念に駆られて、あまり内容までは吟味することなく、ウード系香水を買いあさっていた。
そのサイトに検索機能があれば「oud」「agarwood」(日本のサイトでは「ウード」「沈香」)などと入れて検索し、ヒットしたものをかたっぱしからチェックして、自分が持っていないものを調べ、一応FRAGRANTICAでもチェックして値段的に折り合えがつけば買う、というようなことを繰り返していた。
中には非常に良い香りもあり、ぼくの鼻腔がひくひくと喜ぶこともあるのだが、しかし、そうでない香水の方が実は多いことがだんだんと判明してきた。
ウードが入っているからといって、必ずしもぼくの鼻が喜ぶとは限らない。むしろウードに関しては鼻が肥えすぎて、ちょっとやそっとのことでは悦ばなくなったということにも気づいてしまったのだ。
さて、今日ご紹介するバナナリパブリック、通称バナリパのウード系香水もそんな香りの一つだった。
FRAGRANTICAでもウード+ローズの香りだということはわかっていたので、それなりの覚悟はしていたのだが…。
ウードとバラの組み合わせは他のブランドでもいくらでも作っているし、敢えてバナリパの香水を買う必要はなかったのではないか?という気持ちになる。
まぁ、それでもこればっかりは買わなきゃわからないので、ひょっとしたら他の組み合わせと少し違っているかもしれないというわずかな望みも持っていたわけで…。
でも、見事にそれが裏切られてしまったので、もう、あとはこのブログでそのことを書いて、少しは気持ちを落ち着けるしかないのだ。

NOTES

Top notes:Plum, Cardamom, White Pepper
Middle notes:Turkish Rose, Saffron, Labdanum
Base notes:Agarwood (Oud), Amber, Musk

ミドルのターキッシュローズの香りと、ベースのウードの香りの上にサフランのスパイスが香るというもう、ウード+バラのど定番が最初からずっと香っていて、新鮮味はない。

My Evalution

★★

はぁ、これもまたタンスの肥やしな香水になってしまったので、欲しい人にどんどん小分けしていくしかないかなぁと思っている。