第47夜 Endymion
夜に纏いたいおとなしめの柑橘系
DATA
Name: Endymion (エンディミオン)
Brand:Penhaligon's
Launched in 2003
100ml ¥22,550
My Episode
柑橘系の香りが苦手、ということを何度も書いているが、たまに柑橘系でも受け入れることができるものがある。それを言葉で表現するのがとても難しいのだが、強いて言うなら「影のある柑橘系」は苦手というよりもむしろ好きなのだ。
単にすっきり爽やか、なだけではなく、ベースノートにスモーキーな香りがあったり、ウッディな香りが隠れていたりすると、その対比が見事で、そこに惹かれるのだ。
そして、このエンディミオンはまさにそんな影のある柑橘系の代表と言えるだろう。
つけたては、とてもフレッシュなラベンダーやセージ、ベルガモットといった、いわゆる柑橘系の代表選手オンパレード、なのだが、それがだんだんと落ち着いてくると、今度はサンダルウッドやインセンスといった香りが立ち上ってくる。そこがこの香水の魅力。
だから、朝よりも、例えば夜に何かかしこまった場所に行くときにつけると良いかもしれない。
ペンハリガンは英国御用達のブランドでもあるので、やはりスキがない。かちっとした印象というのはどの香りにも存在していて、このエンディミオンも例外ではない。
ただ、このスモーキーな、ちょっとオリエンタルな香りは朝の雰囲気だとちょっとそぐわない。なので、夜につけると良いだろう。
ただし、やはりカチッとした格好の時。夕方のアポイントメントの時に、スーツ姿にこれをさっとひと吹きさせて人と会うのがおすすめ。
まぁ、ぼくの場合はスーツを着る機会が少ないので、せいぜいジャケットを着ている時に纏うぐらいになりそうだけど。
NOTES
Top note: Lavender, Bergamot, Sage, Mandarin Orange
Middle notes: Coffee, Geranium
Base notes: Sandalwood, Leather, Myrhh, Nutmeg, Cardamon, Black Pepper, Musk, Vetiver, Incense, Olibanum
ミドルにコーヒーの香りが出てくるらしいのだが、ぼくの肌の上ではラベンダーの香りがしばらく残っているせいか、コーヒーがどうしても消えてしまうらしい。でも、やっぱりこの香水の肝はラストの重め香料。これがトップの爽やかさを抑えていて、非常に落ち着いたシトラスになっているのが魅力だ。
My Evalution
★★
自分がつける機会が少ないという理由で、星2つ半の評価に落ち着いた。