第283夜 Cannibale

禁断の甘い香り

 

DATA

Name:Cannibale (カニバル)
Brand:Serge Lutens (セルジュルタンス)
Lauched in 2015
Perfumer: Christopher Sheldrake
50ml ¥55,000

My Episode

廃番のニュースが流れてきてから気になって仕方ないのがセルジュルタンスの高級ラインである「セクションドール」シリーズ。
前回ご紹介した「ランテルディ」を試して一週間もしないうちに、今度はまた別の香水好きの男友だちとともに、資生堂銀座店を訪れた。
「ランテルディ」以外にも気になる香りがあったので、それをもう一度ちゃんと試したかったのだ。
その中でぼくの鼻がヒクヒクいったのが「カニバル」だ。まず、その名前からしインパクト大。
だって、「カニバル」って、あのカニバリズム(人肉食い)から来ていて「食人族」っていう意味なんだぜ!
そんな名前の香りを好んでつけるってどうよ?という気もするのだが、でも、この香りはそんな奇抜な名前とは裏腹な甘さを持った香りでもある。
「ランテルディ」と非常に似ているのは少しスモーキーだということ。でも、「ランテルディ」はかなりアニマリックだが、この「カニバル」はもう少し甘さがある。だから、実は「ランテルディ」纏いやすいだろうし、受け入れられる人も比較するとまだ多いような気もする(といっても、かなり冒険だと感じる人もいると思うが)。
いずれにせよ、個性的であることは確かなので、香水上級者の皆さんにぜひ試して欲しい一本。

NOTES

Smoked Woods, Ciste Labdanum, Carnation, Rose, Incense, Olibanum, Myrhh, Resin, Plum

WIKIPARFUMに掲載されている調香を見てみると、「ランテルディ」とかなり共通のものが入っていて、根底にある独特の臭さのようなものは似ているんだなと思った。

My Evalution

★★★★

「ランテルディ」より纏いやすいものの、やはりかなりTPOを考える香りでもあるので、星4つ。秋ぐらいからつけていこうかなぁ。