第146夜 Muskara Pogostemon

パチョリの真髄ここにあり!

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DATA

Name:Muskara Pogostemon(ムスカラポゴスティモン)
Brand:FUEGUIA1833
Lauched in 2016
Perfumer:Julian Bedel
50ml ¥27,500


My Episode

フエギアのムスカラシリーズは、シングルノートだ。
とても香りはシンプルなのだが、それだけに、その香料そのものの香りをじっくりと味わうことができるのがこのシリーズの大きな特徴。
ぼくがそんな中でまっさきに選んだのがこのムスカラポゴスティモンだ。
選んだ決め手となったのは、当然のことながら、パチョリである。
そして、肌に載せたその瞬間から最高級のパチョリを味わうことができる。
それも、混じりけのないパチョリ。
実にシンプルで、他の香料は一切入っていないんじゃないかって思うくらいパチョリの香りを楽しむことができる。
逆に言うと、パチョリがどうしても苦手という人にはこの香りはあまりお勧めしない。
ただ、パチョリというのは不思議な香料で、肌の上で温められると、だんだんとカカオのような少し甘くて苦い香りが出てくるのである。そこがパチョリの面白さ。
あの植物の葉っぱのどこにそんな要素があるんだ?と思うのだが、とにかくパチョリの深さやじわじわと効いてくる甘苦さとスモーキーさを感じることができる。


Note

Patchouli

公式サイトを見ても、実にシンプルでわかりやすい。パチョリって何?と思った人はぜひこの香りをかいで欲しい。
そして、このかおりを鼻腔の記憶に刻み込むことができれば、他の香水に潜んでいるパチョリを簡単に見つけ出すことができるかもしれない。
そういう意味でもこの香水はパチョリの指針となる香りだと言っても良いだろう。


My Evalution

★★★★

パチョリは大好きなんだけど、やっぱり生の(という言い方は変かもしれないけど)パチョリは相当の覚悟(大袈裟だけど)を持って向き合わなくてはならない。そういう意味では気軽にさっとひと吹きというわけにもいかず、そこが悩ましいところ。