第147夜 Patchouli-Oud

ラストにかけてのベチバーが…無理。

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DATA

Name:Patchouli-Oud(パチョリ・ウード)
Brand: Affinessence
Lauched in 2015
Perfumer:Nicolas Bonneville


My Episode

最近ウードの香水を求めて、様々なサイトをのぞいては、「oud」あるいは「agarwood」と検索をかけて、めぼしいものをピックアップしているのだが、恐ろしいことに日本未発売のウード系の香水がしばしば手に入ったりすることがある。
香りを試さずに買ってしまうと後悔するというリスクは大きいものの、価格がそこそこ手が出るようなものだったら、ついつい手が出てしまう。もちろん、その前にFRAGRANTICAを調べることは欠かせないのだが。
FRAGRANTICAを読むと、以前にも何本かご紹介した「OUD」という名前なのに「OUD」が入ってない香りなんていうのもわかったりして、そういう事故(?)を未然に防ぐことができる。
さて、そんな中でぼくがみつけたのが、今夜ご紹介するPatchouli-Oudという香りだ。
Affinessenceというブランドは日本には入ってきていないのだが、2015年にパリで生まれたフレグランスブランドのようだ。まだ6本の香水しか出していないのだが、ムスクとアンバーグリスを掛け合わせた香りの他にバニラやサンタルといった比較的重めの香りを扱っているようで、ぼくも非常に興味がある。
さて、そんなブランドから出たパチョリ・ウードだが、とても独特の香りである。うん、まず日本には入ってこないだろうな、と妙に納得してしまうような強烈さがある。
といっても、その強烈さというのはぼくの鼻腔的には許容範囲。
ウード系の香りだったら、こういうのもまぁ、あるよね。しかもパチョリと組み合わせたらこうなるでしょ?というような感じ。
独特のレザーのような苦みも奥に感じる。
そして、甘さはゼロだ。糖分もなければ、果糖もなし。
甘い系の香りが好きな人には非常に物足りないだろうし、鼻腔が受け付けないかもしれない。
そもそも、この香りを受け付ける日本人は恐らく一桁なんじゃないかと思うくらい癖が強い。
絶対に他の人とかぶりたくない!と思っている人だったら受け入れられるんじゃないかっていうレベル。
海外などではこのぐらいの香りは当たり前だと思うが、日本でこれをつけるには相当の勇気がいるだろうし、その分、とても難しい香り(TPOを考えた時など)でもある。

Note

Patchouli, Vetiver, Laotian Oud, Guaiac Wood, Elemi, Labdanum, Incense, Oakmoss

素人のぼくには、このノートからレザー系の香りは想像つかないのだが、恐らくどれかの組み合わせでレザーっぽい要素が出てくるのかもしれない。


My Evalution

★★

ぼくにとって、この香りの決定的なNG点は、つけてから30分後ぐらいに感じられるベチバーのグリーンだ。そうそう、ぼくはこのグリーンが苦手なのよ!と思わせる香り。ラルチザンパフュームの「クールドベチバーサクレ」が本当に苦手で苦手で仕方がないのだが、そのグリーンに非常に近しいものを感じる。そうだ!ベチバー、やっぱりぼくはダメなんだ。と思ってしまった。ただ、ウードとパチョリがそれを消してくれているので、辛うじて星2つ。