第182夜 Black Uddu

黒の誘惑 Part3

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DATA

Name: Black Uddu
Brand: Mad et Len
Lauched in unknown
Perfumer: unknown
50ml ¥22,000

My Episode

ブルガリの「ブラック」の例を挙げるまでもなく、Blackと名のついた香水というのは多い。
もちろん、それらのすべてが良い香りとは限らないのだが、ぼくの好きな深みのある香りというのは、ボトルが黒であったり、黒っぽいラベルのシリーズだったりすることが多い。
だから、香水店でも黒いボトルを見ると、「ひょっとしてぼくの鼻腔に至福をもたらしてくれる香りなんじゃないか?」って勝手に妄想して鼻の穴がヒクヒクと広がるんである。
昨日もご紹介したMad et Lenはボトル自体はとてもシンプルなのだが、ボトルの入っているパッケージが面白くて、何とモロッコで一つ一つ手作りされている黒い鉄製のボックスなのである。そこに香水が入っているもんだから、重いのなんの。
さて、こちらのBlack Udduは、昨日ご紹介したBlack Muscと共に気になってお迎えした香り。
実は正直に告白すると「Uddu」というのが、勝手に「Oud」の別称だと思って、てっきりウード系の香りだと思っていた。
ところが、「Uddu」というのは、研究室という意味らしい。
しかし、香りそのものは、ウードじゃないものの、そういう重さも感じられる香りで、これはこれで良いのである。
「Black Musc」の方は、暑い時期に肌に載せると、ちょっと予想外の香りが展開されて、ちょっと悲しかったのだが、こちらの「Black Uddu」は予想通りに香ってくれる。
レザーなんだけど、甘味があって、スモーキー。これぞまさしくアンバーの代表格という感じだろうか。
アンバーの香りを知りたいと思ったら、この香りを勧めてみたい。それくらいいわゆるアンバーと呼ばれる香料の特徴を見事に再現しているなと思うのだ。

Note

Leather, Violet, Vetiver, Resins, Woody Notes, Amber

なんと、香料だけを見ると、昨日ご紹介した「Black Musc]とあまり変わりがないのでびっくりだ。しかし、こちらの方がはるかにぼくの鼻を幸せで満たしてくれる。だって、レザーにレジン、アンバーだぜ?ぼくの鼻が喜ばないはずがないじゃないか!

My Evalution

★★★★

同じ香料を使っているのに、昨日の香水とはまったく評価が変わってくるところが自分でも面白いなと思った。とにかくレザーとアンバーの絡み合いが見事な香水だと思う。