第140夜 Oud

軽めのウード、でも侮れないウード!

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DATA

Name:Oud(ウード)
Brand:Demeter Fragrance
Lauched in 2013
Perfumer:unknown
30ml ¥2,970

My Episode

例えば、「サンシャイン」や「ムーンビーム」のように、名前からでは一体どんな香りなのか想像ができないような香りもあれば、「アンバー」や「パチョリ」のように、香料そのものをフューチャーした香りもあり、ディメーターの香水の面白いところは、そのふり幅が大きいところだ。
だから、初めてポップアップショップに行った時、ぼくはまず、自分の好きな香料を真っ先に選んでいった。
それがすでにご紹介した「アンバー」「アンバーグリス」と、これからご紹介する「ウード」「パチョリ」である。
ちなみに、日本に入ってきている香料系の香りとしては、「マグノリア」「ラベンダー」「フランキンセンス」「アーモンド」「ハニー」「ネロリ」「ブラックペッパー」「ジャスミン」「レザー」「ムスク」「サンダルウッド」「ベチバー」などがある。
本国では「ミルラ」「サフラン」「バンブー」といった香料系のものもあるので、いつか日本にも入ってきて欲しいなと思う。
※ついでに言うと、シナモン系だけでも日本に入ってきている「シナボンバン」の他に「Cinnamon Bark」や「Cinnamon Toast」があるし、スイカの香りもあるので、もう、どんどん、ばんばん入れて欲しい!期間限定でも良いので!ディメーター様、どうぞよろしく!(笑)

さて、今日ご紹介するのはぼくがとにかく追い求めている「ウード」である。まさかディメーターでウードがあるとは思わなかったから、ポップアップショップでウードを見つけた時は、それだけでテンション上がっていた。

実は、ウードを見つけるまでは、あまりの数に「そんなにぼくの好きな香りはないわね…」と勝手に決めつけて、テンションが下がったままだったのだ。まさかウードがあるなんて思いもよらなかったし。
そうしたら、「ウード」はあるわ、「アンバーグリス」と「アンバー」があるわで、ぼくの物欲の神様が鼻腔の神様と結託をしやがって、いつの間にかドバドバと購入する羽目になったのである。(合計で10本お買い上げ!)

そして、この「ウード」なのだが、ウード初心者には非常に面白いと思う。きっとディメーターを愛用している人からすると「ウード」って何ぞや?となると思うのだが、そういう人にも受け入れられるような香りに仕上がっている。
元々「ウード」というのは非常にとっつきにくい香りとされている。特に日本人にはアニマリックだったり、レザリーだったりするし、重いし、癖が強いし。
だから、それをそのまんま持ってきてもディメーターのお客さんには受けないかもしれない。それを上手に軽やかにウードを表現しているところが良い。

日本の公式サイトにはトップ3に入る重厚感のある香りではないでしょうか、と書かれているが、ぼくには当然軽い。そうか、世間ではこのぐらいで重いというんだ!という驚きがあった。

でも、それでも、ウードの良さのようなものは伝わってくる。木の温もりやほんのりとした甘さがあり、それが非常に心地よい。ウードを試したことがない人とか、ウドウドしいウードは苦手なんだけど気になっている、というような人にはちょうど良いのかもしれない。
そういう意味で、ディメーターの「ウード」はこれはこれでありだとぼくは思う。

NOTES

Agarwood(Oud)

もちろん、この価格なので、本物のウードを使っているわけではないと思うが、でも、ディメーターの香りはとても自然に作られているし、良くここまで再現しているなと思わせる香りばかりで、このウードも例外ではない。

My Evalution

★★★★

ぼくはウードを色々と求めているわけだが、こういうウードというのも面白いなと思う。そして、このウードをきっかけに(でもこれが本物のウードだと思わないで欲しいけど)、ウードに少しでも慣れてくれたら嬉しいし、何よりも日本にこんなマイナーな香料の香水を入れてくれた日本の公式さんに感謝したい!ありがとう!