第270夜 Finnegan HCE

スモーキーなウードで燻されて!

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DATA

Name:Finnegan HCE
Brand:Mirko Buffini Firenze(ミルコブッフィーニ)
Lauched in 2017
Perfumer: unknown
日本未発売(?)

My Episode

イタリアの香水ブランド、ミルコブッフィーニは、通常のブラックラインとは別に、青いボトルのシリーズを出している。これはHCEと呼ばれるシリーズで、おれは、ジェームス・ジョイスの『フィニエガンズ・ウェイク』という超難解小説から着想を得たというシリーズ。ちなみにHCEというのは、主人公の名前であり、すべての人や場所であり、小説の中にちりばめられた言葉遊びなのだとか。(なんだか、それだけでも良くわからないのだが…汗)
そのHCEシリーズの中の「FINEGAN」、昨年の秋のイベントの時は購入できたのだが、日本の公式サイトを見てみると商品の一覧に掲載されておらず、ひょっとしたら、今は日本では展開していない香りなのかもしれない。
でも、個人的には非常に好きな香りなので、これは購入しておいて良かったと思っている。
前回ご紹介した「NNN」と同様にウードが入っているのだが、こちらの方がよりウドウドしい(笑)。ウードらしい独特のウッディな個性が感じられる香りなのだ。
そして、深い。
ウードが好きな人はきっと好きになるに違いない香り。
でも、ウードが苦手な人の鼻はピクリとも動かないだろう。
日本で展開しづらい香りなのかもしれない。
ただ、個性的な香りとか、重い香りを好んでつけている人も最近は増えてきているので、これはぜひとも、例えばイベント限定という形でも良いから日本でもご紹介して欲しいなと思うんである。
ちなみに、日本の公式サイトに載っていない香りで気になっているのが「WAKE」「MR,FRY」「HERMA」で、こういうのはイベントでがんがんご紹介いただきたいと、改めて担当の方にお伝えしなくては!と思っている。
でも、「FINEGAN」と「WAKE」に関してはHCEのコンセプトに沿った香りなのだから、日本でもスタンダードな香水として扱って欲しいなぁと思ってしまうのである。

NOTES

Top note:Elemi,Black pepper, Cardamom
Middle note:Olibanum, Tobacco leaves
Bottom note:Agarwood(Oud), Patchouli, Licorice wood

なぜか、いつも参考にしているFRAGRANTICAには詳しいNOTESが掲載されていなかったので、こちらはMIRKO BUFFINIの本国の公式サイトの情報。
ところで、いつも思うのだが、ミルコ、ウード好きでしょ?あとシナモンも好きなはず。いつか本人にお会いすることがあったら、ぜひともそのあたりのことを聞いてみたいと思っている。

My Evalution

★★★★
NNNと比較すると重めウードなんだけど、どっしりとしているというよりも、スモーキーな感じもする重さ。ベタベタしていないんである。だからこれもまた夏に纏うのに良いウードなんじゃないだろうか。