第286夜 Oud Nude 

軽やかにウードを感じて

 

DATA

Name:Oud Nude(ウードヌード)
Brand:Guerlain (ゲラン)
Lauched in 2022
Perfumer: Delphine Jelk
100ml ¥46,200

My Episode

2022年の秋、ゲランからウードをメインとした香水が3種類発売される。
それを知った時、ぼくは卒倒するくらい狂喜乱舞したということはすでに前述した通り、
3種類のうち、2種類が先行で発売されるというので、8月下旬に2種類を店頭で試させてもらったのだが、どちらもぼくの好みだったので、速攻で予約をした。
そして、一昨日、その香りを購入したわけだが、もう、本当にどちらも素晴らしい香りで、ぼくはますますゲランの虜になってしまったんである。
同じウードを使いながらも、まったく違った顔を見せ、それでいながら、しっかりと芯にはゲランというブランドの核を持っているというのは、本当にすごいことだと思う。
さて、この「Oud Nude」だが、名前からすると、もっとアニマリックなのかと思ったら、まったくその逆で、意外にもグルマン系でさっぱりしている。
といいつつも、スモーキーな部分もあって、そこがぼくの好みに合致するのである。
ウード系の香りはちょっと癖が強くて苦手という人であっても、この「Oud Nude」はいけるんじゃない?という感じ。
ウード初心者にはぜひ試して欲しい。
かといって、ぼくのようなウード玄人(っていうの?)にとって物足りないかっていうと、それがそうじゃないところが、やっぱりゲランがゲランたる所以なんじゃないかと思うわけだ。
ウード系の香水を100本以上所有しているぼくもこの香りはちゃんと受け入れられるのである。
「Cherry Oud」はレザリーで瑞々しくて重いのに対して「Oud Nude」は少しパウダリーな印象でグルマン系とかナッツ系の甘さが感じられながらも重いという感じで対比できると思う。

NOTES

Top notes: Almond, Cumin
Middle notes: Raspberry accord, Atlas Cedar
Base notes: Sandalwood, Oud, Vanilla

こちらもまだFRAGRANTICAには詳細が掲載せれていないので、別の海外サイトから。
そうそう、トップのグルマン系の甘さはまさにアーモンド。それが本当に美味しそうに香っている。
さらにここに加わるサンダルウッドもグリーン系クリーミーなサンダルウッドじゃなくて、もっと白檀のスモーキーな雰囲気に近いサンダルウッドだ。

My Evalution

★★★★★

こちらも文句なしの5つ星。どうしたらこんなに美しい香りが作り出せるのだろうか?と思ってしまうほど。「Cherry Oud」は夕方から夜、「Oud Nude」は昼から夕方にかけてつけたいなと思ったけれども、どちらも一日中愛でても鼻疲れすることはないだろう。
とにかくこの香りも多くの人たちの鼻腔を楽しませてくれるに違いない。

そして、こちらのキャップのカスタマイズは、ナッティな雰囲気を出すこれにした。

さらにゲランもヴィトンと同様にボトルに名前が入れられるので、「KEN」と入れた。