第342夜 Verticaloud

ジューシーな果物系ウードはいかが?

 

DATA

Name: Verticaloud(ヴァーティカルウード)
Brand:Hermetica(エルメティカ)
Lauched in 2018
Perfumer:Philippe Paparella-Paris
50ml ¥16,500

My Episode

2019年に開催されたサロンドパルファンで日本初上陸となり、話題となったエルメティカは、アルコールフリーの香水では不可能とされていた長時間持続性を実現したブランドとして知られている。
その時、ぼくは「Dark Oud」というのを購入したのだが、今回それとはまた別のウードがあるということをサロンドパルファンで知り、もう、びっくり。
本国ではすでに2018年に発売されたものなのだが、2019年にはまだなかったので、最近入ってきたのだろう。
ひとつのブランドでいくつかのウード系の香水を作るというのは、すでにゲラン、ジバンシィ、フエギアでも実証されているのだが、他にも、例えばバイレード、ペリスモンテカルロなどでもウード系の香水、それも「OUD」という名前の入った香水を2種類以上作っている。
それだけウードというのはユニークな香料なのではないかとぼくは勝手に思っている。
さて、エルメティカのヴァーティカルウードだが、トップはとにかくフルーティー。でも単なるフルーツではなく、ちょっとヴィネガーのような酸っぱさのようなものも感じられるところが大きな特徴。
そして、ミドルからどんどん深みが増し、ちょっと洋酒のような雰囲気を出してくる。そこがこの香りの面白いところ。
DarkOudの方はいかにもウードという感じだが、この香りはそこから一歩出て、ウードを別の形でコーディネートしたという感じだろうか。

NOTES

Agarwood(Oud), Raspberry, Rose, Leather, Saffron, Powdery Notes

トップのジューシーさはラズベリーによるものだとすぐにわかるのだが、ミドル以降の洋酒っぽさはどこに起因するのか、この明かされている香料だけでは判断できない。
でも、洋酒独特の雰囲気を楽しめる香水でもある。

My Evalution

★★★
大好き!とまではなかなかいかないが、ちょっと気分転換してみたいという時などには良いウードだろう。