
明るいイタリアの潮風を感じて
DATA
Name:A'mmare(アマーレ)
Brand:Carthusia(カルトゥージア)
Lauched in 2021
Perfumer:Luca Maffei
50ml ¥19,800
100ml ¥24,200
My Episode
四季の中で一番嫌いなのが夏。夏の開放的な雰囲気とか、夏の風物詩とかは大好きなのに、あの外に出た瞬間毛穴を一斉に塞ぐかのような湿気が一番苦手。体じゅうに黴が生えそうな気になりません?みんな良く息しているなって、街を歩きながら思ってしまいます。
だからこそ、そんな苦手な夏をいかに上手に過ごすかというのがぼくにとっては大きなテーマになっているのだ。そして、ここ数年はそのために必須なのは香水だと思ってる。
肌の上にさっとひと吹きしただけで、気分だけでも紛れるし、なんなら、まぁ、こんなに気分良くしてくれるんだったら、夏の暑さも許してあげるわ。とおおらかな気持にもなる。
さて、今日ご紹介する「アマーレ」も昨年の伊勢丹のポップアップで購入したもの。
でもね、実は当初はまったく興味なかった。なぜかというと、実はマリン系の香りって、ちょっと苦手だったから。
苦手なグリーンに通じる、もわっとした感触がどうしても受け入れられなくて。だから、何度か伊勢丹に通って、何度も何度も試して購入を決意した。
というのも、ぼくの大好きな調香師であるルカ・マッフェイ様の作品だったから。
これは最近富に思うことだけど、調香師バイアスというのは、果たして本当の香り好きとしてあるべき姿勢なのだろうか?苦手だなと思う香りでも、自分の好きな調香師だったりすると、何となく好きになっちゃうところがあるのだ。というか、苦手でも調香師を知ることによって、好きになる要素を鼻腔が探すようになり、「この人はこういう香りも作るのね。うんうん。そう考えると、まぁ、良い香りよね」みたいな気持ちになっちゃうんである。
「アマーレ」も、当初はぼくのことを良くしる販売員さんからは、ケンさんのイメージじゃないよね、と言われていたんだけど、何度も通って試すうちに、だんだんとこの香りの個性に魅かれるようになった。もしこれが、ルカ様の作品じゃなかったら、きっとスルーしていたかもしれない。
でも、ルカ様なんだから、絶対にぼくの好きな要素は感じられるに違いないという気持ちで向き合うと、あら不思議。だんだんとその香りが好きになり始めるんである。
まぁ、鼻が慣れて来たというのもあるけど。あと、普段あまりこういう香りを選ばないから、逆にそれを新鮮に感じるようになったという側面もあるかもしれない。
さらに、ボトル!このボトルのデザインがとにかく素敵じゃない?それだけでも気分は上がるし。
つまり、これがもし普通の透明のボトルにシールが貼られただけの香水でルカ様の作品じゃなかったら、購入するまではいかなかっただろう。
このボトル+ルカ様効果でぼくはこの香りを手に入れた。そして、この香りは夏に欠かせない香りになった。
ベルガモットとローズマリーの香りにマリンノートが加わり、独特の香りに仕上がっていて、実はこれも唯一無二の香りなんじゃないだろうか。似たような香りをぼくは思いつかない。
一度嗅いだら忘れられない独特の個性が感じられて。そこもぼくの気に入った。

NOTES
Top notes:Rosemary, Salt, Bergamot
Middle notes:Water Notes, Mint
Base notes:Musk, Cedar, Guaiac Wood, Patchouli
ローズマリーというと、ちょっとアロマティックな雰囲気なのかと思ってしまいがちだが、確かにアロマティックな側面は感じられるものの、それをマリンノートや塩の香りで香りづけされているから、かなりトップから濃厚な雰囲気が漂う。でも、それは決して押しつけがましい濃厚さじゃなくて、やはりそこは潮風的な軽やかさを伴っていて、実に気持ち良いのだ。
My Evalution
★★★★
とにかくこの香りは夏の昼間に纏って欲しい。明るい日差しの中でこれを纏うと、「湿度も太陽もどんとこい!受けて立つわよ!」的な大胆な気持になる。そして、だらだらと汗をかいたあと、その汗がひいてからの香りを試してみると、肌の上に残っているのはパチョリの香り。雨上がりの土の香りが肌にしっかりと残っているのだ。これが本当に面白い。あぁ、これは夏を味方につけるにはもってこいの香りだなと思う。

マリンテイストのボックスの中も必見。こういう細かいところのデザインが秀逸で、憎い演出だなって思う。