名ばかりウードのスパイシーシナモン
DATA
Name:Cigar Black Oud（シガーブラックウード）
Brand:Rémy Latour(レミーラトゥール)
Lauched 2014
Perfumer:unknown
Amazonにて購入（現在入手困難）
My Episode
何年かに一回、突然Amazonなどでウード香水を検索して、見たことのないウード香水を見かけると、ついついブラインドバイをしてしまうことがある。もちろん、リスクを回避するために、このぐらいの値段だったら、残念な結果になっても良いかな、という価格のものばかりなのだが。
今年の夏もそんな発作に襲われて、何本かのウード香水を購入した。
その内の一本がこのシガーブラックウードである。
でもね、よくよく調べてみると、ウードというのは名前ばっかりで、ウードは入ってないんである。おいおい！詐欺じゃんかよ！と一瞬思ったのだが、でも、今までご紹介したウード香水だって、実際のところ天然のウードなんてほぼ使われていないかもしれないわけだし、たまたまFRAGRANTICAとか公式サイトに調香として記載されていないだけで、実際のところはどの香水もそのあたりは謎なわけだから、まぁ、これも一応名前もウードだし、良いんじゃない？という気になった。
さて、そんなウードは入っていないけど、ウードという名の香水は、実はでも、そんなに悪い香りではないんである。
まずふきたては、肌の上からシナモンの甘くてスパイシーな香りが煙っぽさとともに香り立ち、それがしばらく続くのだ。
このスモーキーなのは、バルサムによるものなのだが、それが意外にも安っぽい感じではなく、しっかりと芯のあるスモーキーなスパイシーという感じで、なかなかこれがイケるんである。
ただ、香りの持ちとしては３時間ぐらいかな。だんだんと優しく穏やかになっていくので、トップからミドルを楽しむ分には面白いんじゃないだろうか。
NOTES
Top notes:Tangerine, Sicilian Lemon
Middle notes:Cinnamon, Peru Balsam
Base notes:Vanilla, Precious Woods, Tonka Bean, Musk, Benzoin, Amber
実際にはウードは入っていないのに、ウードという名前なのは、ウードを使わずにウードらしさを出しているということなのだろうか。でも、確かにウードっぽさはあるけど、いや、でもだからといって、これをウードって、（しかもブラックウードだぜ？）って言っちゃうのって、どうよ？という気がしないでもない。
My Evalution
★★★
買って損というほどではないけど、じゃあ、これをどういう場面につけていくか？と問われたらちょっと困る。他に身にまといたい香りはたくさんあるわけで、その中からこれをわざわざ選ぶということはしないかなぁ。フレデリックマルのムスクラバジュールに似ているという説もあって、なるほど、それは確かにそうで、だったら、そっちを持っているから、そっちをつけちゃうよな、って思った。
1001perfumenights.hatenadiary.jp
でも、ボトルの形がちょっと面白い。シガーが束ねてあって、キャップはなくて、その束の中央部分を押すと、束の間のノズルから噴射されるっていう感じ。
