第31夜 Phoenicia

深みの奥にスパイスと甘さを感じて…

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DATA

Name: Phoenicia(フェニキア
Brand:James Heeley
Launched in 2015
Perfumer:James Heeley
50ml 23,000 円

My Episode

ウードだとは知らずに、香りが好みなので何気なく買ってみたら、実はウード系の香水だった…ということがたまにある。
このヒーリーもそんな香りの一つだ。
香水好きの友人と六本木のフエギアに行った後、なんとなく立ち寄ったエストネーションというセレクトショップたまたまこの香りに出会い、ぼくはひと鼻惚れしたのだ。
最初にぼくが感じたのはスパイス。
ピリリッとしたスパイスがぼくを虜にした。
さらに深みが感じられて、これはただものではないという感じ。
それまでヒーリーというブランドをまったく知らず、ノーマークだったので、こんな素敵なブランドがあるんだ⁉ってちょっとびっくりした。

そして、この香りについて日本のサイトの説明文は次の通り。

PHOENICIA

紀元前1000年 豊穣の地 古代フェニキアを夢見て

古代海洋国フェニキアへの旅へ誘われてゆくようなイマジネーションに満ちあふれた香り。デーツと干しぶどうの香りを軸にインセンス、エキゾチックで貴重な香木、スモーキーなバーチウッドとジャワ産ベチバーがその存在感を高めます。

♂ 古代バビロニア
エウリピデスの悲劇のヒロイン

 この文章を読んだだけで、この香りがどれだけエキゾチックで神秘的なのか、ということがわかる。
ピリッとしてはいるけれども、ペンハリガンのような理髪店的な律義さとはまた違ったピリッと感がたまらないのだ。

 

NOTES

Top notes: Incense
Middle notes: Labdanum, Birch, Dates, Raisin,Cistus ladanifer
Base notes: Agarwood (Oud), Sandalwood, Vetiver,

ぼくがこの香りで最初にスパイスを感じたのは、ぼくの肌に載せるとそのスパイスがすぐに反応するからなのかもしれない。そして、時間が経つとそのスパイスにほんのりと甘さが加わる。それが恐らくデーツとかレーズンなのだろう。そういう香りがウードやサンダルウッドという、いかにもぼくの好きそうな香りと重なるから、ぼくはこの香りに惹かれるんだなと、調香を見ると良くわかる。

 

My Evalution

★★★★