第101夜 Rosam

スパイシーな薔薇は煙となって消える

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DATA

Name: Rosam(ロザム)
Brand: Histoires de Parfums
Launched in 2011
Perfumer: Gerald Ghislain
60ml ¥20,900

My Episode

イストワール・ドゥ・パルファンのEditions Rareと呼ばれるシリーズの中の1本。で、昨日、一昨日とご紹介した「Ambrarem」「Petroleum」「Rosam」は2011年に発売されたEditions Rareである。ちなみに、以前ご紹介した「Fidelis」は2015年の作品。
さて、この「Rosam」なのだが、ぼくは15mlのサイズで購入した。
というのも、ウードだけどローズがあまり得意ではないから。
肌に載せたとたん、すぐに鼻腔をくすぐるのが、その薔薇の香りだった。とにかく薔薇薔薇しい薔薇。ただ、フェミニンかというと、そんなにフェミニンなわけではない。じゃあ、どういう薔薇かというと、とにかくスパイシーな薔薇。肌に載せて数秒後にすぐにそのスパイシーさが出てくる。確かに今までにも薔薇からスパイスを感じることはあって、そのスパイスと非常に似ていて、そういう意味では嫌いな薔薇ではない。
ただ、やっぱり薔薇は薔薇なので、どうしても身構えてしまう。
しかし、だ。
今日この香りを纏って仕事に行ったのだが、なんと、纏って1時間後、職場についた時には、すっかり薔薇の香りが消えていたんである。
そして、残ったのはかすかなウッディな香り。
あれ?薔薇どこ行っちゃった?どこかに落として来ちゃった?
と思ってしまうほどで、びっくりした。
時間経過を見ると

トップ~10分⇒薔薇の香り
5分~1時間⇒スパイスの香り
その後⇒ウッディな香り

という感じだろうか。
これは、ぼくの肌質が、様々な香りを吸収しやすいからなのだとは思うのだが、とにかく拡散性は少ないように感じた。
最初の薔薇のモワッと感さえ過ぎてしまえば、これはたっぷりとまとっても良いのかもしれない。と思えた。
ウードの香りがちょっと弱い感じがするから、まぁ、ぼくにとっては15mlで十分なのかなという気もする。

NOTES

Top notes: Rose, Citruses
Middle notes: Taif Rose, Saffron, Incense
Base notes: Agarwood (Oud), Patchouli, Sandalwood, Amber

このスパイスは、サフランなのだろうか。山椒のような不思議なスパイスを感じるのは、汗ばむ季節だからなのかもしれない。季節ごとに試してみるのも面白そうな香り。

My Evalution

★★★

薔薇薔薇しいのとウード感足りなめなので、この評価になってしまう。