第128夜 Rin

凛とした涼やかな香り

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DATA

Name:Yrupé(ユルーペ)
Brand:Fueguia 1833
Lauched in 2020
Perfumer:Julian Bedel
50ml ¥26,400

My Episode

フエギアの店員さんのほとんどはぼくの好みを良く理解しているので、新作が入ってきても、ぼくがあまり興味ないと「ケンさんは、興味ないと思うけど…」という前置きをしてから商品を紹介してくれる。
確かに、その予言があることで、ぼくの鼻も身構えることができるし、期待に鼻の穴を膨らませ過ぎて撃沈することもないわけだが、時々、その予言が外れることもあるので、香りというのは非常に面白い。
さて、昨年の夏ごろに日本に入荷してきたこの「Rin」は確か日本限定の香りだったと思う。それだけに非常に日本を意識した香料を使っている。
その代表的なのがHinokiである。
そこにレモングラスが加わるので、シトラスが苦手なぼくは受け付けないだろうとお店のスタッフは推察したのであろう。
たしかに、レモングラスシトラス感はあるのだが、実はそれだけではなく、HinokiやPink Pepperの香りがその爽やかシトラス感に陰を加えているような気がする。
ぼくは普段はあまり重ね付けをしないのだが、この香りだけは別で、昨年は苦手だったMalenaと一緒にこれを纏っていた。

そうしたら、なんと、苦手だったMalenaのグリーンみがこのRinによって調和され、あっという間にMalenaがなくなってしまったのである。
この香りはそういう使い方(まぁ、そもそもなんで苦手な香りを持っているんだよ?と突っ込まれそうではあるが)もできる。

NOTES

Tonic note: Hinoki
Dominant note: Lemongrass
Sub Dominant: Pink Pepper

メインとなるのはHinokiで、それがとにかく最後まで非常にきれいに香る。だから、レモングラスの爽やかさに陰りが加わるのだろう。

My Evalution

★★★

本当に良い香りで、あっという間に使い切れそうなのだが、やはり他の香りと比べてしまうと出番は少ないかなという感じがするので。単体で使うにはぼくにはちょっと物足りなさも感じる。