第142夜 Patchouli

墨汁の香り?

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DATA

Name:Patchouli(パチューリ)
Brand:Santa Maria Novella
Lauched in unknown
Perfumer:unknown
100ml ¥17,600

My Episode

昨年末、神戸の文具関係のイベントに出展した。その時にSNSのフォロワーさんの一人が遊びに来て下さり、彼女からとても不思議な香りが漂ってきた。まるで墨汁のような香りだったのだ。しばらく会話をしたあと、いてもたってもいられなくなったぼくは思わずどこの香水なのかを尋ねた。
そこで初めてサンタマリアノヴェッラの「パチューリ」であることを教えてもらったのだ。
それからずっと気になっていて、丸の内のお店に行って試してみたのだが、肌に載せてもらっても、あの彼女から漂ってきた墨汁感があまりなくて、その時は別の香水(トバッコ・トスカーノ)を選んだ。
しかし、その数週間後、またお店を訪れる機会があり、その時、やっとこの香りをもう一度肌に載せ、購入を決定したのである。
確かにぼくの肌の上では墨汁感はまったくないのだが、それでも優しいパチョリの香りを楽しむことができる。
ところで、Patchouliの呼び方だが、パチョリでもパチュリでもどちらでも良いようだ。カタカナで検索をかける時には、両方でかけた方がヒットの件数が広がるので、念のためどちらも覚えておくと良いだろう。
さて、サンタマリアノヴェッラのパチュリだが、ぼくの肌の上では墨汁というよりも、もっと漢方的な何かを感じる。
ただ、恐ろしいことに、オーデコロンなので、比較的体温の高いぼくの肌の上だと飛びが速い。
どんどん飛んでいき、恐らく1時間後には肌の奥に隠れてしまうのではないかと思うほど。
だから、肌の上できれいに墨汁の香りが残るフォロワーさんがすごく羨ましい。

Note

Patchouli

確かにパチョリはパチョリなんだが、独特の薬膳臭は一体どこからくるのだろう。もともとサンタマリアノヴェッラは、イタリアの修道士たちが起こした製薬会社が発端なので、そういう雰囲気を感じ取るのかもしれない。

My Evalution

★★★

あの、ぼくが感動した墨汁の香りがぼくの肌の上では再現できなかったという意味で星は少ないが、だからこそ、多くの人たちにとっては受け入れられる香りなのではないだろうか。